キスショット「これも、また、戯言か」
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147:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:45:43.25 ID:ntvrM9VEo

「やっぱり、そうなりますよね……」

 振り返るまでもなく、わかる。後ろから、近づいてくる、アスファルトを踏む音。三人目

の人物。それでも、どうしようもないことをわかっていながら、振り向いて、確認をする。

 やはり、そこには一人、男が立っていた。金髪で、開いているのだか開いてないのだか

わからない細い目。神父風のローブを身に纏っている。徒手空拳。武器らしい武器は持ち

合わせていない。先程の二人とは違い、化物ではない。ただの、人間。しかし、油断はで

きない。どころか、一番に警戒すべきだろう。なぜならその人間は、人間でありながら、

キスショットの両腕を奪っていったのだから、そう、その男は

「ギロチンカッター……」

 三叉路のそれぞれの道の先に、三人のヴァンパイアハンター。

 一人ずつならば勝てる相手が、言い換えれば一人ずつでなくては勝てない相手が、三人

揃っていた。

「どうしたもんかなあ。これ」



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