キスショット「これも、また、戯言か」
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146:名無しNIPPER[saga]
2016/05/20(金) 22:44:33.25 ID:ntvrM9VEo

さて、あの大剣、どうしたものか――と、ぼくは楽観的に構えてしまった。つい先程、

人生上手くいったことがないと、自戒したところなのに−−

「−−!!!?」

 強烈な、殺気。視線の先に、右の道にドラマツルギーがいるのを瞬間忘れるほどの、

強い殺気に、ぼくは左の道を向いて、いや、向かされてしまった。

 細身の、金髪の男。白い学生服。その痩躯でどのようにして持っているのか。ぼくの体

積の何倍も、体重の何乗もあろうかという十字架を軽々と担ぎ、小動物なら殺せてしまう

のではと思えるほどの鋭い三白眼を持つ男。キスショットの左脚を奪った、その異様な武

器を扱う様は、たしかに怪物の類。

「……エピソード」

思わず、歯噛みする。

 くそ、なんてザマだ。もう少し考えを巡らせるべきだった。キスショットが三人がかりで
                                     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
は倒されるが一人一人ならば楽勝という相手。ならば、その三人が単独行動をするはずが
・ ・  ・ ・ ・ ・
ない。となると−−



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