モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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63: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 19:58:13.63 ID:glNSs2qCo

 隊長は右手を伸ばし、視界の内で手のひらと結晶山を同期させる。
 彼が、最も得意とする技でもあり、希望ごと万物を握りつぶしてきた非情の掌。
 それを握りしめるだけで、規格外の超能力は山脈一つであろうと握りつぶして見せる。

以下略 AAS



64: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 19:59:19.94 ID:glNSs2qCo



 はずだった。

以下略 AAS



65: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:00:22.54 ID:glNSs2qCo

 一際大きい杭打ちの音。
 それと同時に制止していた結晶山の裏から貫くように樹海の木が露出する。
 結晶山に大量に埋め込まれた樹木は、構造上の弱所を的確に貫いていた。

以下略 AAS



66: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:01:06.18 ID:glNSs2qCo




「生憎最果ては……占有済みだ。
以下略 AAS



67: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:02:18.52 ID:glNSs2qCo

「да(ええ)……。ワタシは、ワタシの願いで先に進む」

 結果として、アナスタシアの力は隊長には及ばなかった。
 それでも、この場に伏したのは隊長で、立っているのは彼女である。
以下略 AAS



68: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:03:00.29 ID:glNSs2qCo

「そもそも、お前は間違ってんだよ。

俺は、乗り越える壁じゃない。俺はあくまで前座だよ。

以下略 AAS



69: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:05:25.75 ID:glNSs2qCo


 ただ一人公園に残された少女は、静かにベンチに座りながら思いを馳せる。

 視界の先に、すでに男の背はない。
以下略 AAS



70: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:06:11.04 ID:glNSs2qCo

「私には……あの子以上の願いなんて持ってない。

あの子の願いを踏み越えてまで、叶えたい願いなんて……見つかりません。

以下略 AAS



71: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:06:57.48 ID:glNSs2qCo

 一度自覚してしまえば、堰を切ったように涙はあふれ出す。
 意思とは関係なく流れ出す涙に、アーニャはただ困惑するだけだった。

「……なんで、涙が?
以下略 AAS



72: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:07:35.46 ID:glNSs2qCo

「おい、泣き虫!!!いっつも泣いてばかりだな泣き虫!!!」

 そんなアーニャの耳に唐突に届く声。
 まるで今の自分を差すかのような言葉に思わず視線を向ける。
以下略 AAS



73: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/05/07(土) 20:08:07.78 ID:glNSs2qCo

「ゲ……ババアが来やがった」

「なんだよ!!お前には関係ないだろ!!!」

以下略 AAS



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