モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part13
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◆EBFgUqOyPQ
[saga sage]
2016/05/07(土) 20:02:18.52 ID:glNSs2qCo
「да(ええ)……。ワタシは、ワタシの願いで先に進む」
結果として、アナスタシアの力は隊長には及ばなかった。
それでも、この場に伏したのは隊長で、立っているのは彼女である。
結論は出た。
アナスタシアはここで隊長に引導を渡すべく、杭を飛ばそうとする。
「……?」
だがここで、ようやく違和感に気づいたのだ。
隊長が、あまりにも潔すぎる違和感に。
「ククク……クハハハハ……」
静かに嗤う隊長の表情は、決して充足感などではない。
企みが成功したかのような、策謀を巡らした者の顔。
「……気付いた、ようだな。
一つ、考えてみろ。俺が、膝を折ったということが……どういうことかをだ。
俺はお前を殺せないし、お前は俺を殺せない、平行線だということは、初めから理解していただろう?」
戦闘前こそ挑発を繰り返し、あたかもアナスタシアを止めに来たかのように振る舞っていた隊長。
だが隊長は初めから、この戦闘で決着が着くことはないことを理解していたのだ。
そのことに気づいたアナスタシアは、ある一つの、そして本来真っ先に考えるべき発想に思い至る。
「アナタは……ワタシを願いを止めに来たのではなかった……。
ただ……『足止め』が目的だった」
「そうだ。俺が膝を折り、戦闘を止めたということが、どういうことか理解できたか?
もう……足止めの必要がなくなったってことだ」
アナスタシアは隊長から視線を外し、即座に振り返る。
視界には、目ぼしいものは映らない。
それでも、吹く風は雄弁に語りかけてきた。
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