404: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 00:59:15.07 ID:IYrmd6hRo
意外そうな顔をするアロエに、アデクは笑って返す。
アロエは意外そうに口を「へ」の字に曲げた。
405: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:00:24.87 ID:IYrmd6hRo
カツラ「知っての通り、リーグ絡みの視察でホドモエに顔を出すことになった」
カツラ「だから、その『ついで』でここまで来たわけだ」
406: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:01:31.00 ID:IYrmd6hRo
仮にもチャンピオンだというのに、アデクの様子はまるで他人事だ。
アデク「わしはまだ、どうするか決めてはおらんがね」
407: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:02:37.15 ID:IYrmd6hRo
アロエ「ホドモエからここって、街ふたつは越えるでしょ」
カツラ「いや、この街まで来たのは、本当にたまたまだ」
408: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:06:12.04 ID:IYrmd6hRo
その一声だけで、まるで首を絞められたように息ができなくなった。
衣服の膝の部分を握りしめて、レンジャーはどうにか息を整える。
409: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:07:09.64 ID:IYrmd6hRo
アロエ「で、今日は何しに来てたの」
レンジャー「そ、それは、えっと……休みで、ちょっと調べ物をしに」
410: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:07:55.57 ID:IYrmd6hRo
チャンピオンはレンジャーをまっすぐ見た。
親しみやすさが消えたわけではないのに、同時に厳しい山脈のような威圧感を放っている。
411: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:08:57.26 ID:IYrmd6hRo
だが、そのわずかな情報を他人に伝えてしまうことに、どんな余波があるのか。
そうした自分の行動が、どんな結果を引き寄せるのか。
412: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:10:12.17 ID:IYrmd6hRo
あのアロエが居心地悪そうにしている。
まるで父親に叱られる少女だ。
413: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:11:10.73 ID:IYrmd6hRo
レンジャー「……あの、これは……」
アロエ「ちょっと、あんたこそ怯えさせてんじゃないの」
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