407: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:02:37.15 ID:IYrmd6hRo
アロエ「ホドモエからここって、街ふたつは越えるでしょ」
カツラ「いや、この街まで来たのは、本当にたまたまだ」
カツラ「思いのほか暇だったし、リザードンの名を冠する橋をこの目で見たかったからでもある」
カツラ「もっとも、あちこちうろついていたのも、きちんと目的があってやっていたことだ」
カツラ「こやつの素性がわからん段階では、まだ話せん」
相変わらず、カツラは鋭い眼光を隠そうともしない。
そこまで身元を心配しなければならない話なのだろうか。
なぜだろう。
輪郭の見えない不安がじわじわと迫り上がってくる。
アロエ「なるほど」
アロエ「つまり、いずれ説明してくれるってことだね」
カツラ「そのつもりだ。適切なタイミングを待たせてもらうよ」
アロエ「好きにして」
アロエはあからさまに苛立っている。
カントーから来たジムリーダーが、どうにも気に食わないようだ。
そして長い息をつくと、気を取り直してレンジャーの顔をまっすぐ見た。
気づけばアロエだけでなく、全員が自分に注目している。
アロエ「で、肝心のキミは……」
アロエ「……あたしたち、どっかで会ったことあるよね」
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