411: ◆/D3JAdPz6s[saga sage]
2023/09/17(日) 01:08:57.26 ID:IYrmd6hRo
だが、そのわずかな情報を他人に伝えてしまうことに、どんな余波があるのか。
そうした自分の行動が、どんな結果を引き寄せるのか。
それが、『あいつ』にとってどう影響するのか。
正直なところ、もうさっぱり予想できなかった。
レンジャーの頭の中に、なんだか胸糞の悪くなる想像ばかりが駆け巡る。
しばらくしてアデクはノートを閉じた。
下を見ているのに、視線が外されたことがわかる。
アデク「ま、知ってても答えたかァないだろうよ」
はじめから回答が得られるとは考えていなかったようだ。
かわりに、今度はアロエに目を向ける。
自分の身体を押さえつける重い空気が、かすかにやわらいだ。
ほっとした、というのが本音だった。
アデク「では、お前は答えられるかな」
アデク「アロエ、これが何なのか……いや、何を示したものか、お前は知っているはずだ」
アロエ「……さあね」
アデク「この二人を裏に引っ張り込んだ時点で、自白したようなものだろ」
アデク「あんな小芝居までして」
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