魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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331: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:15:45.24 ID:RlDl3quZ0

亀姫「……本気で言っているの? 先ほどから聞いていれば、神の下手にまわって神を懐柔するだとか、甘言で陛下をそそのかすだとか……。まともな作戦に聞こえませんわ」

神従者「戦を本分としない神族にとって、言葉というのは最強の武器であり防具ですからね」

以下略 AAS



332: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:16:48.15 ID:RlDl3quZ0

神従者「はは…お恥ずかしい。ですが神が充分に推敲した話を用意しているでしょう。彼女はそれを使って魔王をその場に縫いとめるだけ」


亀姫「……どんなよい話でも、聞き入るかどうかは語り手次第ですわよ」
以下略 AAS



333: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:18:16.96 ID:RlDl3quZ0

その言葉を聞いた亀姫は、あ、と呟いて頭を抱える。
戦神妃の言葉を、ククと笑いながら聞き入る魔王の姿――。それが容易に想像できてしまったのだ。


以下略 AAS



334: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:18:51.20 ID:RlDl3quZ0

近衛「開けます。神従者さん、見えない位置まで下がってください。隠れたら合図をください。合図がなくても30秒したら開けます」


神従者「! はい! あ……あの、一言だけいいでしょうか」
以下略 AAS



335: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:24:34.65 ID:RlDl3quZ0

――――――――――――――――――――――――

天空宮殿・最深部
――始まりの間
以下略 AAS



336: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:25:08.38 ID:RlDl3quZ0

『何者だ……!?』

近衛「貴方が、神でいらっしゃいますか?」

以下略 AAS



337: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:26:22.71 ID:RlDl3quZ0

まさか自分の正体をあっさりと名乗るとは思わなかった。
刺激をしないようにするはずだったのに、近衛という職を名乗っては逆効果ではないだろうか。

近衛がどのようにして神の油断を誘うつもりなのか、打ち合わせる時間がなかったのが悔やまれる。
以下略 AAS



338: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:26:58.56 ID:RlDl3quZ0

亀姫(近衛… いくら演技とはいえ、なんだか普段とあまりにも違いすぎて…)


亀姫の知っている近衛は、堅苦しくて生真面目な朴念仁だ。
以下略 AAS



339: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:28:22.72 ID:RlDl3quZ0

亀姫(……大丈夫、よね。 まさか、私自身が近衛なんぞの策に嵌っているなんて事は――)


・・・・・・・・・・・・・・
以下略 AAS



340: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:28:58.54 ID:RlDl3quZ0

神の後ろにあったのは、部屋ほどの大きさがある水槽。

実際は巨大な結界なのだろう。
水槽に見えるが、その中に閉じ込めた浄気のせいで水槽に酷似して見えるのだ。
以下略 AAS



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