魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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338: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:26:58.56 ID:RlDl3quZ0

亀姫(近衛… いくら演技とはいえ、なんだか普段とあまりにも違いすぎて…)


亀姫の知っている近衛は、堅苦しくて生真面目な朴念仁だ。
こんな風に笑顔を浮かべて、ずけずけと軽薄そうに物を言う人物ではない。


亀姫(……あ、でも。これまでも時々、軽薄な口説き文句みたいな事を口にすることもありましたわね)

亀姫(近衛の職をしている時が真面目なだけで、本来はこういう人だったりするのかしら?)


そんな疑問が浮かびあがると同時、
亀姫の心には不安も湧き上がった。


亀姫(……近衛の、本来の姿…?)


・・・・・・・・・・・・

―――獣王『あいつは不穏デ、不吉な匂いがすル』

―――近衛『……自分は、ニンゲンなのですよ』

―――魔王『近衛… いや―――  “元・勇者”』

―――近衛『配下に下り、忠臣となるまでには、一体何があったのでしょうね』

・・・・・・・・・・・・・・


亀姫の頭の中に、様々な言葉が浮かび上がる。
ここまで行動を共にすることで、近衛は魔王に忠誠を誓う仲間だと信じるようになった。

だが、信じてよかったのだろうか。
こんなに演技上手な近衛は知らない。近衛のこれまでの発言が真実であったと証明はされていない。




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