魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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331: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:15:45.24 ID:RlDl3quZ0

亀姫「……本気で言っているの? 先ほどから聞いていれば、神の下手にまわって神を懐柔するだとか、甘言で陛下をそそのかすだとか……。まともな作戦に聞こえませんわ」

神従者「戦を本分としない神族にとって、言葉というのは最強の武器であり防具ですからね」

亀姫「物理戦よりも口先の心理戦がお好みで、神族にとっては主流なのね」


神従者「…馬鹿になさっているかもしれませんが、口先だって鍛えられます。神族の甘言は侮れませんよ」

亀姫「だからって魔王陛下がそんなものに乗せられるとも思いませんの」

神従者「……まぁ、確かに戦神妃は神に比べると口先はうまくないのが確かに心配なんですけれど」

亀姫「そうなの?」

神従者「ええ、まあ…なんというべきか、戦に特化した女性神らしい方というか」


神従者「頭を使って話をしているつもりなのでしょうけど、説得というよりは情に訴えるような話しかできない方ですよ。筋道を並べて話すべき所で、思いついた言葉が先に口から出てしまうから」

亀姫「ああ。よくいらっしゃいますわね、そういう方」


神従者「――まあ、そのやり方で情に訴えた物言いをするから、とても必死そうに見えて 皆が彼女の手を取るんですけどね」

亀姫「神従者……?」

神従者「あ…。失礼しました、気にしないでください。ワタシも以前、彼女の甘言に騙されたクチでして」

亀姫「………馬鹿ねぇ」




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