魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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335: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:24:34.65 ID:RlDl3quZ0

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天空宮殿・最深部
――始まりの間


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ゴ……ゴゴゴ……

石造りの扉が、左右の壁の中に吸い込まれていく。
扉という名の大岩を引きずる振動は大きく、この地下穴が崩れてしまわないか心配になる。

開いた室内には灯りがともされていて、先ほどまで暗闇にいた亀姫は目を眩ませた。
もしも奇襲を仕掛けねばならなかったとすれば、これは致命的だったろう。


『!!』

近衛「…………失礼します」


先に足を踏み込んだのは近衛。
ここまでの間、目を閉じていたのかもしれない。迷いのない足取りだった。


気配を頼りに、亀姫はその後ろについて歩く。
いざ攻撃をする時に、亀姫の身体が近衛の邪魔になってはいけない。





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