魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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340: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/04/27(水) 13:28:58.54 ID:RlDl3quZ0

神の後ろにあったのは、部屋ほどの大きさがある水槽。

実際は巨大な結界なのだろう。
水槽に見えるが、その中に閉じ込めた浄気のせいで水槽に酷似して見えるのだ。

中身が揺れ、気化しては水に戻る。
時に凍り付き、気泡がはじけるように割れて、周りを揺らす……そんな、不思議な水槽。

近衛はそれをジロジロと眺めている。
時々口に手を当て、おかしそうに笑いを零している。

神はあまりにも不審すぎるそんな近衛の態度に警戒し、近衛を睨み付けていた。


神『動くな。おまえは目の前のこれが何かは知っているようだな…』

神『容易に手を出せば、ただでは済まぬ。 何がしたい』


近衛は神の言葉を聞き、ぴたりと足を止めた。
身体は水槽のほうを向いたまま、首だけを僅かに回して神に微笑む。





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