魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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239
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◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/02/23(火) 05:32:27.56 ID:zUoOI/kM0
近衛「天と地に挟まれた地表を離れ、自立させてくださったのが魔王陛下です! だからこそ自分は魔王陛下に従っている…!」
近衛「院も陛下も悪行など働いていない! 踏みとどまり、逆に永遠に守ってくださっているのです!」
以下略
AAS
240
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/02/23(火) 05:32:58.97 ID:zUoOI/kM0
近衛「……天使殿は、自分が落ちてしまったが故にこの戦争が起きたのだと強くご自身を責めていらしたというのに……」
亀姫「ええ。そんな人物だからこそ“役割”に選ばれたのですわ」
以下略
AAS
241
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/02/23(火) 05:33:29.40 ID:zUoOI/kM0
亀姫は寂しそうに呟いた。
魔王が天使に寄せていた思いは、神との衝突という危険回避のためだけではないのは明白だ。
こうなっては愛しい思い人が天使を愛するという行為を、愚行と責めることもできない。
以下略
AAS
242
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/02/23(火) 05:34:09.24 ID:zUoOI/kM0
亀姫「落ち着きなさい。…私にだって気持ちは理解できるわ。とても許されるものではないもの……」
亀姫はそんな近衛の手を取り、怪我をしているわけでもない近衛に治癒呪文を与えた。
以下略
AAS
243
:
◆OkIOr5cb.o
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2016/02/23(火) 05:35:33.08 ID:zUoOI/kM0
亀姫は愛し子の優しさを褒めるように微笑んで、静かに会話を続けた。
その微笑が、近衛に向けられているのか魔王に向けられているのかわからない。
だけれど近衛は黙ってそれを見つめ、亀姫の手を温めながら耳を傾ける。
以下略
AAS
244
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/02/23(火) 05:36:10.96 ID:zUoOI/kM0
近衛「あれは…… どういう意味なのでしょうね…」
亀姫「ふふ。そのままの意味ですわ。『悪い者や悪い行い』が“悪”だと思ってはいけない。逆もまた然り。……それだけの言葉」
以下略
AAS
245
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/02/23(火) 05:36:36.77 ID:zUoOI/kM0
亀姫「陛下は…とてもお優しくて思慮深い方よ。だからこそそれを表には出さない」
亀姫「誰かにとって、優しくされていた相手が悪なのだと思い知らされたら……負う傷の深さが増すだけですものね」
以下略
AAS
246
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/02/23(火) 05:37:39.17 ID:zUoOI/kM0
亀姫「……神は弱いわ。必ずや弱さを補うための姑息な手段を用意しているはずよ」
近衛「!」
以下略
AAS
247
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◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/02/23(火) 05:38:14.93 ID:zUoOI/kM0
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一方、天空宮殿1階
魔王・獣王率いる組――
以下略
AAS
248
:
◆OkIOr5cb.o
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2016/02/23(火) 05:38:44.47 ID:zUoOI/kM0
獣王「……キリがなイ。手応えもなイ。面白みもなイ」
あらかた片付き、逃げ出した兵が戻ってくるのを待つだけの状態になると、獣王は魔王の側に戻ってきた。
以下略
AAS
249
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2016/02/23(火) 05:39:22.22 ID:zUoOI/kM0
魔王は扉に隠れる一団の足元に魔力弾を打ち込み、続けざまに斬撃を放った。
宮殿の頑丈そうな床は崩れ落ち、一団の重みを受けて連鎖的に広範囲がガラガラと崩れいく。
扉ですらも、壁ごと崩れては盾の役目など果たしようがない。
以下略
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