魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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241: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/02/23(火) 05:33:29.40 ID:zUoOI/kM0

亀姫は寂しそうに呟いた。
魔王が天使に寄せていた思いは、神との衝突という危険回避のためだけではないのは明白だ。

こうなっては愛しい思い人が天使を愛するという行為を、愚行と責めることもできない。
天使に向けられた魔王の思いは…めぐりめぐって、薄汚い策略から魔国の民を守っているのだから。

亀姫がそんなやり場の無い憂鬱に胸を痛めた時、近衛が横で唐突に笑い出した。
穏やかな近衛らしからぬ表情で、皮肉そうに口元をゆがめて神をあざ笑っている。


近衛「ふっ。はは、はははは! さぞや神は悔しい思いをしたでしょうね!」

亀姫「……どうかしらね。それはわからないわ」

近衛「そんな思いのひとつくらいしてもらわなければ、自分も天使も、この小坊主も、惨めすぎるじゃないですか!!!」


当り散らすような強い語調。
近衛の目は冷静さを失い、強い怒りが浮かんでいた。




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