魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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239: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/02/23(火) 05:32:27.56 ID:zUoOI/kM0

近衛「天と地に挟まれた地表を離れ、自立させてくださったのが魔王陛下です! だからこそ自分は魔王陛下に従っている…!」

近衛「院も陛下も悪行など働いていない! 踏みとどまり、逆に永遠に守ってくださっているのです!」

亀姫「………そう…。そうでしたの。これでようやく繋がりましたわ」

近衛「だから、現段階では神の方が誤解されるような悪行を働いただけで――」


亀姫「ええ。だから、天使が送り込まれたのよ」

近衛「な……?!」


亀姫「……嵌めようとしたら、魔が善行を行ってしまった。悪事に制裁を与えるのなら、善行には褒賞を与えねばならないのよ。神が体裁を守るためにね」

近衛「……天使殿が、褒賞…?」

亀姫「無力で儚いだけの幼い天使。恐らく役割は“ただひたすらに和平だけを望む者”といった所ね」

近衛「和平…。善行をした魔の手を、神が取ろうとした…ということですか?」

亀姫「ええ。ですけれど、これももちろん、そういうシナリオを新たに用意した、という意味よ」


亀姫「いきなり干渉する事は出来ない。けれど、善き行いをするのであれば、魔と友好的に繋がり、平和を築けるのではないか」

亀姫「そんな第一歩が踏み出せるのかどうか下見をしようと、無害な者に魔を見せて反応を確かめようと思った矢先に――」

近衛「“事故で、天使が魔に落ちてしまった”……?」


亀姫「ふふ。近衛もわかってきましたわね。もちろん事故は故意に誘発されたものでしょうけれど」




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