魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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249: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/02/23(火) 05:39:22.22 ID:zUoOI/kM0

魔王は扉に隠れる一団の足元に魔力弾を打ち込み、続けざまに斬撃を放った。
宮殿の頑丈そうな床は崩れ落ち、一団の重みを受けて連鎖的に広範囲がガラガラと崩れいく。
扉ですらも、壁ごと崩れては盾の役目など果たしようがない。


轟音に悲鳴、混乱。鼓膜を破りそうなほどの大音量が、床に瓦礫ごと呑み込まれて消えていった。


獣王「……魔王様の攻撃ハ、派手すぎル。我々ニ派手にやれと言われてモ、そんな真似ハ出来なイ」

魔王「方法はやりやすいもので構わない。一網打尽にするとは言っておいただろう?」

獣王「ふム。……だガ天の者を個々に撃つよリ、床を破る方が面白いかモ知れなイ」

魔王「くく…。ああ、面白いぞ」

獣王「しかしやはリ、俺には出来なさそうダ。残念ダが、流石ハ魔王様ダ」


心底残念そうな獣王のつぶやきを聞いて、魔王も心底楽しそうに笑った
笑われて不満げな顔をした獣に、俺は魔王だからな、と声をかける。

獣王は自分の落胆の言葉が、自嘲じみた魔王のセリフへの皮肉になってしまっていた事に気付き、非礼を詫びるべく顔をあげた。

その時に 目の前をひときわ大きな魔力弾が疾っていった。
大穴の向こうの曲がり角にぶち当たった魔力弾は壁を砕いて着弾し…… その奥にいたらしい一団が悲鳴をあげる。


獣王「まダ隠れていたのカ」




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