魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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153
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:51:36.36 ID:/7QfDunq0
――――――――――――――――――――
口数少なく黙り込んだ近衛を不審がりながらも、亀姫は丁寧に手当てを続けた。
以下略
AAS
154
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:52:02.86 ID:/7QfDunq0
亀姫「あら、獣王……あなたもいらしてらしたの。覗き見などとは趣味が悪いこと」
獣王「あの近衛とやらヲ、見張っていタ」
以下略
AAS
155
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:52:30.22 ID:/7QfDunq0
亀姫は扇で顔を覆いつつも、訝しげな表情を隠そうとはしていない。
首をかしげて眉をひそめ、何やら考えていたものの やはり納得がいかない。
以下略
AAS
156
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:52:57.40 ID:/7QfDunq0
シュルリと着物の裾を引き寄せて部屋の奥へと戻ろうとした亀姫の背に
獣王は低くうなるような声を掛けて引き止めた。
以下略
AAS
157
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:53:24.13 ID:/7QfDunq0
獣王「戦いにならぬから、負けタ。”近づきすぎて”戦えぬだけで… いとも容易く近づけるほどニ、強いのダ」
亀姫「―――あ」
以下略
AAS
158
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:53:52.16 ID:/7QfDunq0
獣王「近衛の武器ハ、本来は刀ではなイとも言い換えられよウ。そしてこの戦争でハ、おそらく本来の自分の武器を持ツ」
亀姫「……あの坊やが、接近武器の使い手だと仰いますの?」
以下略
AAS
159
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:54:22.28 ID:/7QfDunq0
先ほどまで握っていた手を思い出す。
あの手で、魔王を討つのだろうか。あの瞳で、魔王への報復を狙っているのだろうか。
だけれど、“滅ぼされた種族”が“滅ぼした種族”に仕える理由が他に思い当たらない。
以下略
AAS
160
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:54:51.17 ID:/7QfDunq0
亀姫という理解者を得て、獣王は満足げにその場に寝そべった。
そうして一息ついた様子で、尻尾をパタと揺らしてみせる。
以下略
AAS
161
:
◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:55:27.82 ID:/7QfDunq0
頭の中で名を呼べば、いともたやすく脳裏に現れてくれる愛しい主。
その姿と声に、たまらぬ愛しさがこみ上げてくる。
懸想するだけで、焦がれて火照る。
以下略
AAS
162
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/12/11(金) 13:33:54.38 ID:SPF77mVxo
思惑が絡み合っていよいよ面白くなってきたな
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