魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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161: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/11(金) 10:55:27.82 ID:/7QfDunq0

頭の中で名を呼べば、いともたやすく脳裏に現れてくれる愛しい主。
その姿と声に、たまらぬ愛しさがこみ上げてくる。

懸想するだけで、焦がれて火照る。
自分を落ち着かすため吐きだした呼気の熱さに、なおさらに目が眩む。



亀姫(天使も、近衛も、獣王ですらも、妬ましく思えてしまう……)


熱されすぎた想いが、ねばつきはじめる。
そうではない、妬んでも仕方がないのにと言い聞かせながらも
想いの熱さは鎮まることは無さそうだ。息苦しいほどに焦がれてしまい、堪らずに身を捩じらせる。


魔王。
彼は何故、あんな者ばかり側に置くのだろう。
そんなものよりずっと、自分のほうが有用だと言い切る自信があるのに。


亀姫(ですからどうぞ、私を貴方のお側に置いてくださいませ――)





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