魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:54:51.17 ID:/7QfDunq0
亀姫という理解者を得て、獣王は満足げにその場に寝そべった。
そうして一息ついた様子で、尻尾をパタと揺らしてみせる。
獣王「魔王様はいつもどこかラ、あのようにおかしなものばかり拾ってくるのカ」
亀姫「そして何故、そんなものばかりお傍におくのでしょうね…? ふふ」
獣王「まったくダ」
僅かに吹いた風を気持ちよさそうに鼻先に受ける獣王は
場所も人目も気にせずにそのまま眠ってしまった。
所詮は獣。
そのうちにヒトの気配でも感じ取れば、スと目を覚ましてどこかにいくだろう。
気にかけてやる必要もない。
亀姫はそのまま女房舎へと戻り、几帳の影へともぐりこんだ。
亀姫(魔王陛下……。愛しい愛しい、私の魔王陛下…)
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