魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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◆OkIOr5cb.o
[saga]
2015/12/11(金) 10:52:02.86 ID:/7QfDunq0
亀姫「あら、獣王……あなたもいらしてらしたの。覗き見などとは趣味が悪いこと」
獣王「あの近衛とやらヲ、見張っていタ」
亀姫「あんな坊やを?」
巨体に似合わず、猫のようなしなやかな仕草で伸びをする獣王。
いくつか話を聞けた事で満足したのだろう。その様子からして、近衛の後を追う気はなさそうだった。
獣王「あいつは不穏デ、不吉な匂いがすル」
亀姫「ニンゲンの匂いではなくて? ですけれどあんな“坊や”が魔王陛下の近衛では、いつ足を取られるか不安にはなりますわね」
近衛の様子などを思い返すと、至って真面目そうな本人はどこか間抜けで。
くすくすと笑えてしまう。
獣王「……ニンゲンなのハ、知っていタ。不吉な匂いハ、日増しに強くなっていル」
亀姫「日増しに…。あの坊やに変化が起きている、という事ですの?」
獣王「わからなイ。だガ、油断は出来なイ…… 近衛ハ、強いかラ」
亀姫「強い…ですって? でもニンゲンなのでしょう?」
獣王「あア」
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