魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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136: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:04:05.74 ID:IqECF18U0

―――――――――――――――――――――――

正殿・医局――

以下略 AAS



137: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:04:34.42 ID:IqECF18U0

ニコニコと近づいてきた薬師は、
今にも取れてしまいそうな近衛の親指を見て目を真ん丸くした。


以下略 AAS



138: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:07:11.47 ID:IqECF18U0

近衛「……そうか、亀姫殿も御参戦なさるのか」


戦地に女性が赴くという事実に、感覚的に抵抗がある。
以下略 AAS



139: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:07:43.38 ID:IqECF18U0

近衛は少し苦笑して、先追いの役を頼んだ。
この者がどれだけ走ろうと、自分が走ったほうが余程速いのは明白だったが
女房舎への出入りの礼儀もある。時々、そういった礼儀を忘れてしまう。

以下略 AAS



140: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:08:28.89 ID:IqECF18U0

白頭巾を被った、一つ目の背の低い女。
自分の腰丈にも届かないであろう彼女は何の種族だろうか。

種族こそはっきり分からずとも、そこに思いを馳せるほどにはこの環境に慣れた自分。
以下略 AAS



141: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:09:01.50 ID:IqECF18U0

:::::::::::::::::::

正殿・東の対
女房舎――
以下略 AAS



142: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:09:38.45 ID:IqECF18U0

近衛「あ……亀姫殿で、あらせられますか…?」


声を駆けた途端に、パタリと落とされた扇
以下略 AAS



143: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:10:09.59 ID:IqECF18U0

近衛「はぁ…勘弁してください。自分はあまりそういったことに免疫がなくて」

亀姫「うふふ、御免あそばしませ。私も、女房にからかわれたのですわ」

以下略 AAS



144: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:10:44.61 ID:IqECF18U0

亀姫「ともあれ、その仔が“近衛様が亀姫様をお求めですよ”、なんて言付けたものですから…」

近衛「はは……。実際には間抜けに負った傷の治療を願い出るだけなんて。そういえば魔王陛下にも、先ほど色気ないと言われたばかりです」

以下略 AAS



145: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:11:20.31 ID:IqECF18U0

段々と顔を近づけてくる亀姫に、動揺を隠しきれない。
不思議な香に、酔わされるようで。ドギマギと脈打つ心臓からの圧に、傷口からいつ血を吹いてもおかしくない気がした。


以下略 AAS



146: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:12:08.29 ID:IqECF18U0

これまでの文官装束では、服の中に隠れて見えなかった近衛の胸元。
今はそこに一本の鹿紐が掛けられており、その先には、朱色に鈍く輝く水晶型の石が付いているのが見える。


以下略 AAS



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