魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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139: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:07:43.38 ID:IqECF18U0

近衛は少し苦笑して、先追いの役を頼んだ。
この者がどれだけ走ろうと、自分が走ったほうが余程速いのは明白だったが
女房舎への出入りの礼儀もある。時々、そういった礼儀を忘れてしまう。


近衛(普段の事ならば随分慣れてきたものの、やはりこの国は勝手が違いすぎる)


バタバタと出て行った薬師を見送り、医局の中を眺め見る。
あのツボに入ったのは何の魔物の臓物だろうか。


近衛(…治癒魔術に、薬師。それに医官に医術者、か)

近衛(当然のように馴染んでも来たけれど……)


ぼんやりとしてしまったのは、少し血を流しすぎたせいだろうか。
ずっと昔のように感じる、そう遠くもない過去の自分を思い出す。


近衛(あの頃の自分ならば…“気色悪い化け物”と、侮蔑の言葉を投げただろうか)クス




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