魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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145: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:11:20.31 ID:IqECF18U0

段々と顔を近づけてくる亀姫に、動揺を隠しきれない。
不思議な香に、酔わされるようで。ドギマギと脈打つ心臓からの圧に、傷口からいつ血を吹いてもおかしくない気がした。


亀姫「“真昼から随分と堂々とした殿方だこと”、なんて……感心しておりましたのよ」

近衛「そ、その、ですから」

亀姫「我が子の責で、はしたない所をお見せしてしまったけれど… だけれど私――

近衛「? 我が子? あれ、女房は乳母の仔ではなかったのですか?」

亀姫「…………空気も読めない坊やなのね」ボソ

近衛「?」

亀姫「あ……もしや。ねえ、近衛様」


亀姫は挑発的な瞳で近衛を流し見る。
その先にあるのは、近衞の衣装。明らかにこの国の文化ではない装束。


亀姫(魔王様の拾い仔。一体どこの混合種かと思ってましたけれど……きっと私を知らないのだわ。とんだ田舎者ですこと)



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