魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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136: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2015/12/10(木) 18:04:05.74 ID:IqECF18U0

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正殿・医局――


カラカラと軽い引き戸を開けると、独特の香りが鼻をつく。

噎せ返るような草の燻した匂いや、果実か花かの鼻を突くような刺激臭。
そこに湿った空気の匂いが交じり、近衛は思わず眉をしかめる。


近衛「失礼します―― 医官はいらっしゃいますか」


雑多な棚の向こうに人の気配を感じて声を掛けると、
背の低い、白頭巾の女が現れた。衣装からして薬師だろう。


薬師「これはこれは、近衛様。どうなされましたかぁ? 今、こちらには私のような薬師しかおりませんー」

近衛「そうですか、参ったな。指の股を斬ってしまったのです。合わせてほしいのですが…出来ますか」

薬師「はぁい、切り傷にも合う生薬がございますよー。して、傷はどちらで……」




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