236: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/29(金) 02:13:29.12 ID:mI3mcWABo
◇
「――はい、お疲れ様」
237: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/29(金) 02:15:22.44 ID:mI3mcWABo
「――!」
不意に、無機質な冷たさが頬を伝う。
その方向に視線を向ければ、むくれ顔のエリナがいた。
238: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/29(金) 02:17:42.27 ID:mI3mcWABo
「えっ……?」
……精神的に弱った延長だろうか、思わず本音が漏れ出る。
239: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/29(金) 02:19:41.12 ID:mI3mcWABo
「……どうしたの、急に」
「……博士から連絡が着た、って言ったでしょ?その時、無理に聞いちゃったの」
「病み上がりなのに支部長室にいるなんて、絶対おかしいと思ったから」
240: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/29(金) 02:21:33.89 ID:mI3mcWABo
「……よくわかってるじゃない」
冷徹な声を発した彼女は、腰を上げ、私の方に向き直る。
天井の電灯が逆光となり、依然としてその喜怒哀楽は判然としない。
241: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/29(金) 02:26:35.77 ID:mI3mcWABo
「……でも、これは今回だけの問題じゃなくて――」
「うるさいっ!!」
242: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/29(金) 02:28:11.40 ID:mI3mcWABo
「……これだけ私に言わせといて、まだわからないの?」
おもむろに、エリナが私の方へ手を伸ばす。
243: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/29(金) 02:30:43.58 ID:mI3mcWABo
「泣いてるシエルさんを……落ち込んでるナナさんやギルバートさんを見ても、まだ"ブラッド"にふさわしくないって言えるの!?」
「自重で潰れちゃう前に、少しはあなたを想ってくれてる人の事も考えてよ!」
「……私を、想って……?」
244: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/01/29(金) 02:32:23.10 ID:mI3mcWABo
14歳に説教される17歳終了まで
隊長ははっきり言われないとわからないタイプ
245: ◆6QfWz14LJM[saga]
2016/02/02(火) 00:47:10.36 ID:3UBu+Mb9o
◇
私は、ただの学生だった。
成果を上げて、関知しているかもわからない父の機嫌を窺い続ける。
534Res/441.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20