柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
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398: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:35:58.92 ID:yEOjnOa9O
洋服、宝石、アクセサリー、バッグ、靴、その他諸々の雑貨など指向性はなく、気の向くままにふらふらしているといった感じだ。
この前の光のときは洋服の店だけだったからまだゴールが見えそうなものだったが、今日の雪姫には目的が見えない。
自分を脅してまで連れてきたというのに、ただ引っ張りまわすだけというのはジュウには理解の範疇を超えていた。

「……必要か、俺?」
以下略 AAS



399: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:36:27.27 ID:yEOjnOa9O

「光ちゃんの作り話じゃないの、って話」

雪姫の表情は冗談とも本気とも取れなかったが、拗ねているのは確かなようだった。
ジュウにはその理由もわからないが、もっとわからないのは雪姫の発言だ。
以下略 AAS



400: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:37:07.62 ID:yEOjnOa9O
「あ、次はここに入ってみよっか?」

「断る」

雪姫の進行方向にそびえるのは白い壁にピンクの看板。
以下略 AAS



401: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:37:35.41 ID:yEOjnOa9O
井原はジュウの通う高校で、かつては不良グループをまとめていた男だ。
入学当時から何度も殴り合った仲でお互いによく知った相手。
ただし以前とは違い、右腕の肘から先が巨大化し、機械のように黒光りする腕が生えていた。
あまりの異形にジュウは驚愕する。
明らかに普通の肉体では考えられない腕。
以下略 AAS



402: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:38:09.57 ID:yEOjnOa9O

凄まじい破壊力だが、避けられないほどの速度ではないことを確信する。
再び距離をとって、ジュウは大きく息を吐いた。

「柔沢ァ……」
以下略 AAS



403: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:38:45.18 ID:yEOjnOa9O
――はずだった。
上から振り下ろされるはずの黒腕が突如として進路を変え、ジュウの身体を吹き飛ばす。
辛うじて視界の隅で捉えたのは、手首のあたりからジェットエンジンのように噴出する炎。
咄嗟に後ろに転がったものの、巨大な鉄球をぶつけられたかのような衝撃。
今の一撃だけで意識を失いかけた。
以下略 AAS



404: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:39:12.74 ID:yEOjnOa9O

挑発に井原の意識が向く。
そこにいたのは当然、斬島雪姫。
カッターナイフの刃を鳴らしながら、雪姫は井原に対して挑発を続ける。

以下略 AAS



405: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:39:39.91 ID:yEOjnOa9O

「なんだあ? 先にお前が相手を」

井原の言葉は最後まで聞こえなかった。
いや、言うことができなかったのだ。
以下略 AAS



406: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:40:05.45 ID:yEOjnOa9O
「っ‥‥…ォォオオオオォォオオォァアアアァアアアァアアァアアアアッ!!!!」

井原が駆け出し、雪姫は跳んだ。
ジュウを吹き飛ばしたときと同じく噴出する炎。
先に撃ち出されたはずなのに、相手よりも後に打撃点を定める黒腕。
以下略 AAS



407: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2017/04/28(金) 15:41:48.35 ID:yEOjnOa9O
今回はここまで。
僕の中で井原君と鏑木先輩のビジュアルがかぶってしまうんだけど、まあどっちもDQNだからいいよね


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