柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
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339: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:54:59.28 ID:V014Qou/O

悲鳴を上げそうになるのをどうにか堪えた、と言うのが本当のところだ。
なぜなら、そこに堕花雨がいたからである。

「お邪魔しております」
以下略 AAS



340: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:55:30.54 ID:V014Qou/O
大きく溜息を吐いてから、ジュウは雨に向き直る。

「それで、なんか用か?」

「正午を過ぎてもご連絡が無かったので、御身の無事の確認をと」
以下略 AAS



341: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:56:14.96 ID:V014Qou/O
「もう限界だ。止めよう、こんなこと」

前髪を乱暴に掻きながら、ジュウは勢いよく椅子に座る。
顔を天井に向けて、自分の不満を溜息と同時に吐き出す。

以下略 AAS



342: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:56:57.84 ID:V014Qou/O
全身を硬直させて、人形のように白い肌がどんどん赤く染まっていくのがわかる。
ジュウにとってそんな雨の反応は非常にレアだった。
そして、今日の雨の格好も。
少し丈の大きいニット地のセーターに、スキニージーンズを履いている。
セーターの白と黒い髪が対照的でよく映える。
以下略 AAS



343: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:57:42.64 ID:V014Qou/O
「いいと思うぞ。そういう格好も」

ジュウは気まずい沈黙が嫌で、思ったことをそのまま口にしてみた。
しかし、口にしてからなんとなく気恥ずかしくなり、ジュウは照れ隠しに前髪を乱暴に掻いた。
雨は何かを堪えるように唇を引き締めて、何も言わない。
以下略 AAS



344: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:58:13.64 ID:V014Qou/O

白い肌。小柄で華奢な体躯。鼻の頭まで隠れるほど前髪の長い綺麗な黒髪。そしてその前髪の奥に隠されている美しい双眸。
あの瞳を前髪越しでない間近で見たのはいつ以来だろうか。

「ジュウ様?」
以下略 AAS



345: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:58:39.55 ID:V014Qou/O
「定期連絡はもう必要ないんじゃないか。あれからもう暫く経つし、そんなに危険に晒されることもしょっちゅう起きるわけじゃない」

「私はジュウ様の騎士です。ジュウ様の安全を確認する義務があります」

当然のように電波を発信してくる雨。
以下略 AAS



346: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:59:09.70 ID:V014Qou/O
「――――」

そこには、再び顔を赤くしたまま立ち尽くす雨がいた。
耳どころか首まで真っ赤に染め上げて硬直している。
今日の雨は本当に変だ。
以下略 AAS



347: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 21:00:03.28 ID:V014Qou/O
雨の声で現実に引き戻される。
見遣れば、雨は顔を俯けたままバッグの持ち手を強く握りしめている。
思えば、このバッグも初めて見るものだ。
雨と言えば基本的にいつも制服姿で、バックも通学カバンぐらいしか見たことはなかった。
華美な装飾も無く落ち着いた色のバッグは、今日の服装も相まって雨によく似合っていた。
以下略 AAS



348: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 21:01:47.10 ID:V014Qou/O
長らくお待たせして申し訳ありません。
今後はもう少し時間がとれるようになると思うので、できるだけ早めに投下します。


349:名無しNIPPER[sage]
2017/02/23(木) 21:21:48.62 ID:2r+hzSMGO
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
乙乙待ってて良かった


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