柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
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346: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:59:09.70 ID:V014Qou/O
「――――」

そこには、再び顔を赤くしたまま立ち尽くす雨がいた。
耳どころか首まで真っ赤に染め上げて硬直している。
今日の雨は本当に変だ。
そして、そんなこいつの様子を見て落ち着かなくなってしまっている自分も。

「お前、今日はもう帰れ」

今はお互いに尋常な状態ではない。
一度インターバルをとって冷静になり、明日また会った時に話し合えばいい。
ジュウは立ち上がって、玄関へ向かう。
雨は一瞬、何かを訴えかけるような目をしていたが、そのまま何も言わずにジュウの後ろについてきた。
コートを羽織って靴を履き、振り返って深々と頭を下げる雨。

「お邪魔いたしました」

「おう、また明日な」

また明日、などという言葉が自然と口から出てくるあたり、自分も相当丸くなったものだ、とジュウは心の中で自嘲した。
或いは、それを望んでいるのだろうか。

「……あの、ジュウ様」

「ん?」




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