柔沢ジュウ「雨か」 堕花雨「お呼びですか?」
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345: ◆yyODYISLaQDh[sage]
2017/02/23(木) 20:58:39.55 ID:V014Qou/O
「定期連絡はもう必要ないんじゃないか。あれからもう暫く経つし、そんなに危険に晒されることもしょっちゅう起きるわけじゃない」

「私はジュウ様の騎士です。ジュウ様の安全を確認する義務があります」

当然のように電波を発信してくる雨。
騎士だったり従者だったり奴隷だったりは雨のその時の気分によって変わるが、その妄想癖は相変わらずだ。
その点を追求しても堂々巡りになるどころかその内容を延々と聞かされることになるのはわかり切っている。
テーブルに突っ伏しながら、ジュウは話を合わせつつ雨の意見を退けようと試みる。

「そんな義務を課した覚えはない」

「私が私に課した義務です」

「それにしたって学校ならまだしも、休日に家まで来るな」

「確認の為です」

「そんなに俺に会いたいのか、お前」

雨の妄想に基づく屁理屈に対する、冷やかしや軽口のつもりだった。
いつもなら「私にそのような願望を持つ権利などありません」とか「本来ならば二十四時間お傍に控えさせていただくのが当然です」といった返事が聞こえてくるはず。
それなのに、雨からの返答は無い。
不思議に思って顔を上げるジュウ。




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