254:名無しNIPPER[sage]
2016/05/09(月) 09:05:50.04 ID:NqRqUEC70
おつ
255: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:14:38.26 ID:FMHwTD6FO
=====
「いやー、なんか悪いねー」
256: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:15:17.82 ID:FMHwTD6FO
入店の際に「3Pカップル一組」などと世迷い言を抜かす雪姫にジュウは逃げ出したくなったが、雪姫はジュウと光の手を掴んで離さず、そのままゴリ押しで入店し、カップル限定ケーキを頬張っている最中である。
「柔沢くんも食べる? はい、あーん」
「いらん」
257: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:16:03.49 ID:FMHwTD6FO
その辺にいるチンピラや不良どもとは別の意味で相手にしたくない人間だ。
「光ちゃんと柔沢くんはデート?」
「違います」
258: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:16:31.75 ID:FMHwTD6FO
光は雪姫の視線を真正面から受け止め、見つめ返している。
また暫くそうして、やがて雪姫は、ふうん、と言ってフォークを残っていたケーキに突き刺し、一口で平らげた。
「わかったわかった。そういうことならしょうがないよね。今日は帰りますよ」
259: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:16:59.95 ID:FMHwTD6FO
雪姫が駅の中に消えていくのを確認すると、ジュウは光を振り返る。
光は何故かジュウに背を向けて俯いていた。
「おい、大丈夫か?」
260: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:17:25.82 ID:FMHwTD6FO
そういえば、今まで光と会うときは制服姿ばかりであり、私服をまともに見るのは初めてかもしれない。
もともとこういう服も着るのだろうか、いや、これから行くのも服屋だというし、もしかしたら最近目覚めたのかもしれない。
ジロジロと見過ぎたのか、光が訝しげな視線を送ってくる。
「……なにジロジロ見てんのよ」
261: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:17:51.46 ID:FMHwTD6FO
光の方を見ると、姿見越しに目が合った。
謂われのない罵倒なうえ、場所が場所なのでジュウは反論せざるを得ない。
「何がだ。というか、こういう場所でそういうことを言うのはやめろ」
262: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:18:17.75 ID:FMHwTD6FO
「光、例の奴は来てるか?」
「え?」
「だから、お前に付き纏ってる同級生のことだよ。見る限りではいないみたいだけど」
263: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:19:32.26 ID:FMHwTD6FO
一周してジュウが元の店に戻ってくると、光の姿が見えなくなっていた。。
他の店に移ったかと近くの2、3店舗を見てみるが、そこにもいない。
それほど時間は経っていないはずだが、どこに行ったのだろうか。
電話を掛けてみようかとも思ったが、そもそも連絡先を知らない。
どうしようかと思案していると、店員がジュウに近寄ってきた。
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