255: ◆yyODYISLaQDh[saga]
2016/05/10(火) 20:14:38.26 ID:FMHwTD6FO
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「いやー、なんか悪いねー」
まるで悪びれもせずにそんな台詞を吐く雪姫。
彼女の目の前にはケーキと紅茶が並べられており、彼女はそれらを実に幸せそうに口へと運ぶ。
対面に座るジュウは、そんな雪姫の様子を呆れ顔で眺めていた。
「それ食ったらさっさと帰れよ」
「ん〜、これも美味しい! ね、光ちゃんも食べなよ」
ジュウを無視して、光は自分の隣に座る光にフォークを差し出す。
光はフォークに乗ったケーキのスポンジを一瞥し、更に何故かジュウを睨みつけてからそれを頬張った。
咀嚼している最中も、ずっとジュウを睨みつけている。
雪姫はそんな光の様子を見て、何が楽しいのか厭らしい笑みを浮かべている。
公衆の面前で光に殴り飛ばされるようなことはなかったが、雪姫に絡まれるジュウと合流した直後、
「女ったらし」
と一言発しただけで、それきり光は一度も口を開かない。
ただひたすら、ジュウを睨みつけるばかりである。
ジュウは説得を試みたものの、光は聞く耳持たずと言った風で膠もない。
そんな中、雪姫が唐突に近くの喫茶店に入ることを提案。
昼下がりの駅前で人の目があったというのと、限定スイーツを食べさせてくれたら潔く帰ると雪姫が進言したため、ジュウは渋々承諾した。
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