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真・恋姫夢想【凡将伝Re】5
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157 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/07/24(日) 22:52:07.61 ID:48A9us7B0
その動きを紀霊が知ったのは、数日後。
魯粛からの急報にニヤリ、と笑った。
「何だ、思ったより堪え性がないな。もうちょっと粘ると思ったんだが」
そして、北伐軍がいよいよ動き出すことになるのであった。
◆◆◆
「まあ、しかし思ったより堪え性がなかったな」
俺の予想ではあと一年くらいは粘って戦力を増強するかなーって思ってたんだが。
「魯粛さんの工作が、実に効果は抜群だったのかと〜」
くすり、と笑みをこぼすメイン軍師。北伐の準備という一言に集約される諸業務のあれこれを統括しているから超忙しいのが彼女である。
いや、忙しいのは実務を俺がほぼ丸投げしているからなんだけどね!
俺の横で呑気に茶とか酒を喫してていいのかなという疑問を抱くのもむべなるかな。
メイン軍師曰く。
「くふ、これは異な事を。風は二郎さんのひそみに倣っているだけですから〜。
実務については張家、母流龍九商会、紀家。そして漢朝の官僚さんたちが抜かりなくやってくれてますから〜。
風は彼らの利害調整をするくらいですし〜」
いやそれすごーく大変な役割だと思うんだが。
「そこはそれ、風がここにいることが重要となるのです〜。
風で判断に困ったら二郎さんに決をいただけばいいので〜」
「いや一度も何か俺に決断迫られたことないんだけど?」
くふ、と風はおかしげに笑う。
「だって風は二郎さんのメイン軍師なのですから〜」
するり。対面だった席を猫のような滑らかな動き。流体のように俺の膝の上に腰掛けて。
「万事お任せ下さい、なんて言いませんよ〜。
微妙な政治的判断は二郎さんに押しつけるので、ご安心くださいませませ〜」
頬を俺の胸にこすりつけ、顔を押しつける。
可愛いので抱きしめたらその身体の華奢さが愛しくなる。
「ご報告いたしますね〜」
すりすり、と微妙にじゃれる風をあやしつつ各種報告を聞く。
ふむ、と頷く。俺が骨子を考えた経済制裁。俺の考えたふわっとした素案。それを整え、容赦ないプランにしたのは当代きっての頭脳集団である前述の彼らだ。
なにせ、治世の実務に関わっているからね。何をすれば世情が乱れるかというのは知り尽くしている。そして、それは蜀が兵を発した瞬間に更に苛烈さを増している。
なにせ、これまでは肉や茶などの贅沢品が安価で供給されていたのだ。それがなくなり、むしろ吸い上げるように物資を買収している。
物価はじり、じりと上昇を継続し売り惜しみ、買占めが横行。潤沢に供給されるのは酒精のみときたもんだ。どこの英国紳士(ブリカス)だという話である。
それもこれも蜀の統治機能に対する飽和攻撃の一環。物資がなくなるわけではない――最低限の食料ならば各地の義倉に十年単位で蓄えられている――からして。まあ、あれだ。
「それでもぶっちゃけ、嫌がらせでしかないからな」
ただしその効果は抜群だったようだが。
蜀の頭脳。そこに負荷をかけ、一戦してこちらを叩こうと思わせるくらいには。
目減りしていく財産。頭のいい奴ほどそれに耐えられるもんじゃない。
勝ち目のあるうちに一発逆転を狙うのは無理のないこと。
いやまあ、俺自身は十年単位で干殺しも覚悟していた。時は味方さ。
ただし漢朝向けの言い訳とあっちの無辜の民の被害者が俺を苛(さいな)むだけである。
風は思わせぶりに、お任せ下さいとか言ってたけどさあ。
158 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/07/24(日) 22:52:33.02 ID:48A9us7B0
そして。
「漢朝の栄光。それを背負う北伐軍。それを率いる征夷大将軍……」
二郎さん?
その、麗羽様の呼びかけに意識を切り替える。俺は征夷大将軍にして怨将軍にして、魔王なのだと。
舞台袖から颯爽と白一色の装束を翻(ひるがえ)して麗羽様の下に向かう。麗羽様が身を包むのは金色の衣装。
その意匠は何進の身に付けていた物を更に洗練させたもの。ただでさえ神々しい麗羽様の光輝がとんでもないことになっている。あえて言おう。天元突破であると!
「紀霊、ここに」
恭しく跪く。
「大将軍として命じます。蜀と名乗る不遜の輩。その討伐を。
そして漢朝の威光を示すのです。ええ。
雄々しく、華麗に。
――優雅に!」
そして、漢朝のために命を懸ける皆さんに祝福を――。
ぶわ、と可視化できるようなほどの熱が、波が俺に染み入り、更に通り越して場を染め上げる。麗羽様の言葉。
それが細胞の一つ一つまで染み込むように活力が溢れるのを感じる。
にこり、とほほ笑む麗羽様。その笑みは優雅で、華麗で――俺を雄々しくさせる。まさに勝利の女神(アテナ)の微笑。
すく、と立ち、控える兵達を見る。将たちに向かい合う。
にしし、と猪々子は笑い、くすり、と斗詩は微笑む。
稟ちゃんさんは表情を変えず、風は居眠りだ。凪と流琉は気合い十分。
白蓮は生真面目にうなずき、蒲公英は愛嬌をふりまく。星は飄々としながら気炎万丈。蓮華と穏は思わせぶりな目線をくれて。それらを秋蘭はおかしげに見やる。
そして、兵達の士気は天を衝くほど。こんな時に長口上はいらない。
三尖刀を振りかぶり、地を穿つ。
「賊軍、討つべし!」
賊軍、討つべしと兵達が連呼する。叫ぶ。
その熱を冷まさぬように愛馬の烈風に跨り、軍を発する。つまり。
いざ、出撃、である。
159 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/07/24(日) 22:53:41.31 ID:48A9us7B0
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー
いざ鎌倉でもキャバクラでもなく北伐です
タイトル仮案は「出撃」です
いと、をかしな感じでオナシャス
160 :
青ペン
[sage saga]:2022/07/25(月) 14:56:55.11 ID:HFaajUVto
>>159
乙ーい。
そうね、どうしようか。
【北伐激突直前〜砕けるは何処の扇の要なりや】
とでも。
161 :
赤ペン
[sage]:2022/07/26(火) 10:17:05.49 ID:GOMcZQgQ0
乙でしたー
>>158
>>まさに勝利の女神(アテナ)の微笑。 あなたにはまだ命が残っているではありませんか!の印象が強すぎて…そうでなくても大体糞なのがギリシャクオリティー
(そもそも戦を司るのであって勝利を司ってる訳じゃないしねと重箱の隅をつついてみる
○まさに勝利の女神(ニケ)の微笑。 同じギリシャならガチの【勝利の女神】の彼女か(えっ顔が分からない?じゃあ
○まさに勝利の女神(ヴィクトーリア)の微笑。 ヴィクトリーの語源な彼女の方が良いと思います
>>時は味方さ。 戦術的に言えば時間をかけるほど袁家が有利だけど戦略的に言えば時間をかけるほど中華にとっては…ままならねえな
相手に情報を押し付けて思考誘導するとかやるじゃねえか二郎…諸葛亮に一杯食わせるとかなかなかできることじゃないよ
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/07/26(火) 15:22:09.49 ID:Q4xrY4bZo
乙したー
全員集合シーンはやはり燃えますなぁ
タイトル案は「金色の光輝、背に受けて」で
163 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/07/26(火) 21:34:59.82 ID:zw825pXE0
頑張ります
164 :
赤ペン
[sage]:2022/08/17(水) 15:24:47.08 ID:AZn40Oid0
頑張れ❤頑張れ❤
165 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/08/22(月) 21:27:30.74 ID:XnSWc36z0
「ふむ。決戦、とな」
蜀との決戦においてメイン軍師たる風。そして稟ちゃんさんが選んだ戦場は南皮の北に広がる平野だ。幽州の南端に広がるそこが防衛ラインというわけである。賊軍を漢朝の版図になんぞ入れるわけにはいかないのである。
いや、幽州だって漢朝の版図ではあるんだけどね。建前というのは必要なんだなって。今更。
そして、見晴らしのいい平地を決戦場に選ぶのは蜀の小細工を防ぐためである。なんだっけ、八門禁鎖とか遁甲とか、そういうの、いいです、お断りです。
だからまあ、比較的こちらが地の利を押さえられるとこで、大軍が正面決戦できる場所というのは限られてくる。そして決戦場に選ばれた平地に名前がないということで官渡ということにした。
まあ、御使いさんがいればこのシチュエーション、食いつかないはずがない。
「十面埋伏とか、割とロマンだよな……」
袁家が曹操にぼろかすにやられたのだ。ただし、こことは違う世界軸で。
彼奴(きゃつ)らが、御使いがそれに乗らないわけがない。決戦の場としては申し分ないだろう。
「馬岱さん。貴女には後方撹乱をお願いしますね〜」
埒もないことを考える俺をほっといて風が蒲公英に指示を出す。
蒲公英には五百ほどの騎兵が。いずれも馬家軍の最精鋭だ。
北方最強を謳(うた)い、匈奴を真正面から駆逐していた馬家軍。当主が出奔して賊軍に身を落とした汚名を雪(そそ)がんと馳せ参じたのだ。
これはガチで頼もしいやつである。ほんと頼もしい。
「まーかせて!ここで名誉挽回しないと馬家もやばいしねー」
「だからこそあの韓遂が馬家の最精鋭の動きを黙認したのでしょう。
つまり、我らが不様を晒したならば、韓遂は掌を返すでしょう。
その時に障害になりそうな存在を放逐したとも言えます」
その、稟ちゃんさんの言葉に蒲公英は異を唱える。
「韓遂の叔父様だからそう思うのも無理はないけど……。
多分考えすぎじゃないかな?
割と普通に応援してくれているんじゃないかなって」
くすくすと笑いながら、蒲公英は俺にしなだれかかる。かわいい。
うむ、役得というやつだな。むしろ肩に手を回して抱き寄せてやろうよ。
いや、そんな可愛い挙動想定していなかったが。
「まあ、任せてよね。
二郎様。少数での浸透突破、後方撹乱は馬家のお家芸なんだよ!」
にしし、と蒲公英は笑う。その笑みにはかつてのような儚さはない。
アスファルトを割いて咲く花のようなしぶとさがそこにはあり。
だから、言うのだ。
「頼んだ」
「それが聞きたかったんだよ」
にまりと、我が意を得たりとばかりに。
そうして蒲公英は馬家軍を率いて出撃していった。
166 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/08/22(月) 21:27:57.64 ID:XnSWc36z0
◆◆◆
「なんとも慌ただしいですねぇ」
くすくすと笑むのは穏。
言葉を継ぐのは蓮華。
「蜀の本拠。任せなさいな」
言葉少なく。
戸惑う俺ににこり、と笑い穏を伴い歩き出す。
「蜀と自称する不逞の輩。
安息の場所なぞないと思い知らせてやりましょうね、ということですよ」
にこり、と笑いながら穏が囁き、発つ。
なるほどなあ、とか思う。
脱力。頼もしいことこの上ないじゃないかって。
そこにとどめがきた。
改めて向かい合う。
「まあ、幽州は私の庭さ。好きなようにやらせてもらうとも」
白蓮である。
誰よりも雄々しく、誰よりも優雅に。
その胸の内を察すると流石に俺も灼熱である。
そして白蓮が瞳に炎を宿して言の葉を浮かべる。
「まあ、ちょっと心細いから夏侯淵を借りるぞ。
いいだろ?」
無論、白蓮の申し出に否やを唱える俺ではない。
そして。だ。
167 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/08/22(月) 21:28:23.72 ID:XnSWc36z0
「アニキー、燃えてきたー!」
「もう、文ちゃんってば……」
官渡に据えられる主戦場。そこに挑むのは袁家の武を背負う俺たちで。腕が鳴るというものである。のだが。
「ああ、紀家の当主が陣頭で特攻するとか今回に於いては封印してくださいね」
なん、だと……。
「え、でも総大将の陣頭突撃が紀家の伝統で、それにより士気が……」
「だまらっしゃい!」
ぴしりと稟ちゃんさんは柳眉を逆立てる。
「此度の決戦。蜀の勝利条件。その大きなところは貴方を討ち取ることなのです。それを分からぬわけがないでしょう!」
「そうは言うがな……」
最前線で命を張ってこそ、皆がついてきてくれる。そいつが紀家のやりかた。とーちゃんもそうした。だから俺もそうする。と、決めていたのだが。
「主(あるじ)よ。某(それがし)では足りないかな?」
くす、と笑いながら気炎万丈。
一騎当千趙子龍である。
「や、星が足りないなんてあるはずないし」
「では、任せてもらいたい。
きっと某(それがし)はそのために武を磨いてきたのだからして。
部下の晴れ舞台、邪魔はしないだろう?」
「おうよ。そこまで言われたならば、引っ込んどくよ。だからさ」
熱く燃える星を軽く抱きしめて、突端の囀りを愛してから、笑う。
にこやかに送り出す。死地へと。
「天下無双にしてやるって、約束したよな。だから、みっともなくとも、死ぬな。
生きてたら色々何とかなる。だから、死ぬなよ」
きゅ、と星が俺の耳をつまみ、握り、捻って――痛い!痛い!
「主よ。そうじゃない。そうではない。
命じればいいのだ。勇ましく、な。
――勝ってこい、とな」
にまり、と笑う星。それでも。
「知るかよ。星に勝てとか、蛇足にもほどがあるだろうが。
勝つのは俺たちは勝つさ。きっとね。
だから、死ぬな、と俺は言う。
頼むから、死んでくれるなよ。どんなにみっともなくてもいい」
ぼすり、と俺の下腹に拳をねじ込んで星がにまりと笑う。
「主よ、それでは足りんよ。某(それがし)はこの中華で最強を、至強の座を勝ち取ると誓ったであろう。
それに、そんなに張りつめているのは主らしくないぞ?
もっとゆるーく、無責任に振舞ったらいいのだ。
なに、下手の考え休むに似たりとはよく言ったもの。考えるのは稟と風に任せればよい」
そして、槍を振るうのは自分の仕事だ。
趙雲はにやり、と笑う。不敵で無敵。それを証明するのだ。
――そして、戦端は開かれる。
遭遇戦、である。
168 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/08/22(月) 21:29:12.29 ID:XnSWc36z0
本日個コマです
かんそうとかくだしあー
頑張っていきたいです
どんどこどこどこ
169 :
赤ペン
[sage]:2022/08/25(木) 17:59:51.94 ID:BIxgEpQ70
乙でしたー
>>167
>>勝つのは俺たちは勝つさ。きっとね。 大事な事だから2回言いました?
○勝つのは俺たちさ。きっとね。 もしくは【俺たちは勝つさ。きっとね。】2回言うなら【勝つさ、俺たちは勝つ。きっとね。】とかどうでしょう
後は 某(それがし)の2回目以降の読み仮名は無くても良いかな、と思いますね
>>つまり、我らが不様を晒したならば、韓遂は掌を返すでしょう。 やりそう。厄介ファンな顔して解釈違いですって言いながらやりそう
それぞれがそれぞれの最善に向けて動いてますね、それでも普通なら戦略的最善の違いを突いて伏龍鳳雛が罅を入れてくるんだろうけど
とは言えどいつもこいつもちょっとやそっとの揺さぶりでどうこうなるほど頭が緩くないからそれほど気にかけなくても大丈夫だろう…出奔した人たち?そうねえ
ところでふと思ったんだけどさ、二郎ちゃんって子供いないの?やっぱりツンぼてさんが最も早く孕む因果を持ってるから逆説的に他の子は孕まないんだろうか
それとも女性陣に卑しい子がいなくて律義に皆しっかり今度産む的避妊をしてるんだろうか
170 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/08/26(金) 22:53:19.07 ID:u1dzGFjB0
>>169
赤ペン先生ありがとうございます!
> やりそう。厄介ファンな顔して解釈違いですって言いながらやりそう
超めんどくさいですね韓遂。どう考えてもめんどくさい。これで実力あるのがほんとめんどくさい。
>それぞれがそれぞれの最善に向けて動いてますね、それでも普通なら戦略的最善の違いを突いて伏龍鳳雛が罅を入れてくるんだろうけど
凡将伝での伏龍鳳雛は経験値を与えてもらえてないので・・・
>ところでふと思ったんだけどさ、二郎ちゃんって子供いないの?やっぱりツンぼてさんが最も早く孕む因果を持ってるから逆説的に他の子は孕まないんだろうか
ネタバレになるのですが、完結までは子どもができない設定をしております
いや、実はな設定もあるんですが、正直鬱展開の情報なのでカットカット
お子様情報は後日談ないしエピローグでの言及予定でございます
171 :
青ペン
[sage saga]:2022/08/27(土) 14:03:58.89 ID:5nqxleQPo
>>168
おっついおっつい。
今回はやっぱりこのフレーズが刺さったからここを切り取る。
【生き残ってこその天下無双〜開戦、官渡の戦い〜】
172 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/09/27(火) 22:41:22.02 ID:qET6GXW20
安倍さんへのデジタル献花の期間が九月末まで延長されたそうです
クッソみたいな奴らはともかく、安倍さんへの弔意を示す方は是非
ttps://offering-flower.com/bgm?path=%2F
作品は鋭意編集中です
多分土曜にはできますと思います
173 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/03(月) 19:37:03.22 ID:SN9kABrZ0
遅くなりましたがやります
「遭遇戦」
174 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/03(月) 19:37:40.75 ID:SN9kABrZ0
さて、馬岱である。
彼女は自分のことを強運の持ち主だと信じている。いや、確信していると言った方がいいであろうか。
驚異的な速度で進軍できているのは馬家軍でも最精鋭の兵と馬が揃ってのこと。自分の実力だけではないとわきまえている。
そして、本来ならば四方八方に斥候を放ち、発見した敵。それに再集結し、機動力で翻弄するのが定石なのだが。
「わー、これどうしよっかなー」
出くわしてしまった、という表現が正しいであろう。目指す獲物を見つけた幸運に歓喜するしかないな、と馬岱は苦笑する。
何せ、所在をどうやって掴もうかと思っていた存在が目の前に居るのだ。つまりは兵站、補給を担う部隊である。ただし。
張の牙門旗――言うまでもないが張飛のことだ――と無地の黒旗、だ。
「張飛と黒山賊とか、ちょっとこれはないかなー」
こちらは五百。対して、あちらは万を超す大軍である。いくら補給が大事と言ってもこれはないだろう。
そう思いながらも馬岱は冷静に見極める。張飛の指揮下の兵は精々千程度。残りは黒山賊と見繕う。
真正面から挑めば瞬殺されてしまうであろう。果たしてこの絶望的な兵力の差から何かを為し得ることができる将帥がいるのであろうか。
いるのである。
ここにいるぞ、とばかりに馬岱はぺろりと唇を湿らせる。
そして選んだのは舌戦。
真正面から寡兵で相対する。
「ああ、誰かと思えば……。誰だっけ?おっぱいばいんばいーんな人たちに囲まれて埋没してたよねー。
正直可哀想でならなかったなー。これが格差か!って感じ?
まあ、しょうがないよねー。妥当だよねー。
つるぺたで、女らしさなんて欠片もないもんねー」
馴れ馴れしく、張飛に呼びかける。知らない仲ではない。馬家軍と劉備一行はそれなりの期間、行動を共にしていたのだからして。
そう、知らない仲ではない。
大好きな、馬家の当主として盛り立てようと思っていた従姉が籠絡されてしまうほどには関係があったのだ。
だから馬岱は圧倒的な兵力差にも怯まない。
それは率いる兵も同じこと。馬岱の一挙手一投足に応じるために集中すれども、そこに怯えなぞない。
静かに昂ぶり、それを漏らさず控える。
「な、うるさいのだ!お兄ちゃんは鈴々を可愛いって言ってくれたのだ!」
「またまたー。強がらなくていいんだよ?
つるぺたなおこちゃまだもんね。背伸びしてもしょうがないけど、戦わなきゃ。現実と!」
にしし、と煽る。
「鈴々は嘘なんてついてないのだ!お兄ちゃんは鈴々を可愛いって言ってくれたのだ!
いくら翠の従妹でも許さないのだ!」
「おお怖い怖い。でもねー。できもしないことを言っちゃうの、子供だなって思うんだー。
いいよ、知らない仲じゃないからね、見逃してあげてもいいよ?その、御大層に守ってる物資を破棄するならね!」
にし、と笑う馬岱に張飛は激昂する。
「ふざけると痛い目を見ることになるのだ!どう見てもそっちのが劣勢なのだ!
目にもの見せてやるのだ!」
175 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/03(月) 19:38:05.30 ID:SN9kABrZ0
「そうだね、やっちまいな。安心おし。ここの物資はきちんとあたしたちが届けてやるさ。
張飛殿はさくっと本懐を遂げればいいさね」
ここまで無言であった張燕がニヤリ、と笑いながら煽る。
「ここまで虚仮にされて退いたらもう、負けたも同然さね。退けないあんたの矜持は分かるよ。だから、思い知らせてやんなよ」
我が意を得たとばかりに張飛は頷き。
「ええと、吐いた唾を……。
にゃ!とにかく、けちょんけちょんにしてやるのだ!」
弾丸の如く張飛は吶喊する。手には蛇矛を振り上げて。
「わー、逃げろー」
言った時には既に戦場を離脱する勢いである。ただし、挑発しながら。
「こっこまでおいでー」
あっかんべーしながらお尻をぺちぺちと叩いて張飛を挑発する。馬上で。
「ば、かにするなあ!なのだ!」
ギュン!と張飛の駆ける速度が急上昇する。だが、それも馬岱の想定内。
「はは!その大層な矛、重そうだよねー。投げ捨てたらたんぽぽに追いつくんじゃない?
ねえ、将帥としてありながら自分も兵卒も憔悴してるこの状況、どんな気持ち?どんな気持ち?
ほらほら、単騎特攻はいいけどもっと視野を広くしないと愛しのご主人様は失望するんじゃないかなー。むしろもう、失望して貴女のことなんかどうでもいいとか思ってるかもねー」
「にゃー!
おにいちゃんはそんなこと言わないのだ!ぜったい許さないのだ!」
その殺意を馬岱はことごとく躱し、翻弄する。
ただの一度も干戈を交えず、逃げ回り、逃さない。
実に三日という期間、張飛を挑発して嘲笑ったのだ。
そして、張飛は肝心の決戦に参戦叶わなかったのである。
176 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/03(月) 19:38:46.71 ID:SN9kABrZ0
◆◆◆
更に、蜀陣営には衝撃が走る。
帰参し、無事に物資を届けた張燕はにこやかに告げる。
そこは蜀陣営の物資集積場。張燕にしても初めて訪れる重要拠点である。
本来ならばここまでの誘導は張飛単独で当たるはずであった。
「ああ、張飛殿は野盗を追ってったよ。なに、治安維持を意識する。大したもんさね」
ニヤリと張燕は笑い、ほくそ笑む。
「まあ、火のないところに煙は立たぬ、ってね。ほら、煙がとんでもないことになってるよ」
もくもく、と物資の貯蔵庫から昇る黒雲に出迎えた諸葛亮は瞠目する。その間隙を逃さぬ張燕ではない。
「もらった!」
諸葛亮に放たれた横薙ぎの一撃を関羽が辛うじて防ぐ。
「貴様ぁ!」
「ちい!仕留めそこなったか!
だがね!あたしゃね、故あらば、寝返るのさ!」
張燕は懐から包みを取り出し、投擲する。赤黒い塊が空間を支配して。
「く、小癪な!」
「はは!そこに突っ込まないとは恐れ入った!
赤霞の術、ってことさね!」
その実体は辛子と胡椒の粉末なのだが、その影響は大きい。その影響下であれば関羽だとしても討ち取れると算段していたのだが。
「まあ、そこまで猪でもないか」
人知れず張燕は苦笑する。だが、重大なのはそこではない。
焼き払われた食糧をはじめとした膨大な物資。これにより蜀陣営は短期決戦を強いられることになるのである。
「さて、ここから先は風まかせ、さね」
追いすがる兵を鼻歌交じりに翻弄し、義理は果たしたとばかりに張燕は笑う。
そして彼女は自分の賭けた男の勝利を確信していたのである。
「なにせ、賭け事は胴元に限るらしいからねぇ」
……彼女は胴元が賭場に介入したときの惨状をこれ以上になく知っていたのだから。
177 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/03(月) 19:39:22.37 ID:SN9kABrZ0
本日ここまですー
かんそうとかくだしあー
ギアを上げていきたい
※激務がちょっと片付いたす
178 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/04(火) 19:41:48.95 ID:v+VS7v4j0
Bでしょ
ビブラートが違う
179 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/04(火) 21:54:34.60 ID:v+VS7v4j0
馬岱と張飛のそれは完全に偶然がもたらした遭遇戦であった。
対してこれは必然。
公孫賛は淡々と陣形を確認する。
だが内心は、感情は、燃焼は最高潮にある。
「そう、ここしかないよな!」
幽州の牧としてあらゆる地形を把握している公孫賛である。
洛陽に至る道についても把握しているのだ。
「残念だったな!ここは通行止めなのさ」
応じるのは蜀騎兵の主。馬超である。
「は、白い馬を並べてご満悦の田舎者!騎兵のなんたるかを教えてやろうか!」
「ぁわ……翠さん、白馬義従は伊達ではありません。そして公孫賛があのような言。
何かあります」
補佐するのは鳳統である。
馬超の、些か短絡的な行動を補佐するための一手。そして馬超率いる軍勢の重要さを示す一手でもある。
その様子を見据えて公孫賛はにまり、と笑う。
「ああ、誰かと思ったら……ええと、ええと。本当に誰だっけ?
騎兵を率いて世に名が知れているのは、神速と異名がある張遼くらいだもんな。
まあ、有象無象相手ならば楽ができるってもんさ!これはついてる!」
「ふざけるな!中華最強の騎兵は馬家だ!
どっかの田舎者が何をいうのか!」
「ほう?
なるほどなるほど。頭が悪い方の馬家の息女であったか。
これは失笑ものだな。
草葉の陰で馬騰殿も泣いているだろうよ!
貴様のような低能が馬家の跡継ぎとか冗談にもほどがある!
色に狂って漢朝に矛を向けるなぞな!
程度が、知れるというもの……。
ああ、かつて錦馬超などと持てはやされてれていた色狂いよ。
貴様に錦という二つ名はもったいない。
私から失、の字を更に与えよう」
180 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/04(火) 21:55:00.41 ID:v+VS7v4j0
「は?何を言っているんだお前は」
「なに、簡単さ。失禁馬超ということよ。
聞いたぞ、未だに夜尿症(おねしょ)が治まらないらしいじゃないか!
いかにも幼稚くさい貴様にお似合いだと思わんか」
かぁ、と馬超の顔に朱が差す。
馬超のその様子を見て。
公孫賛は、はっはは!声高らかに笑う。
穏健、良識の人と評される公孫賛であるが。
その気になればいくらでもこのような口は叩けるのだ。
「まあ、騎兵最強とか言うだけ言えばいいのさ。
色に狂った失禁馬超!」
「吐いた唾、後悔しろおおおおおおおお!」
熱、熱く。馬超は突撃する。鳳統も制御できないくらいのその熱量。
「貫けええええ!」
馬超の指揮官先頭。それに引きずられるように従う騎兵たち。
待ち構える公孫賛の陣をあっさりと割る。まっぷたつに。そして騎兵の弱点である背後に襲い掛かろうとする。
「なかなか、やるじゃないか!」
公孫賛は、ニヤリと笑う。中央突破、背面展開。既視感がある。なるほど。受けると、こういう感じだったのか。
それは韓浩との模擬戦で幾度も試されたのだ。そして韓浩はさらりと受け流してくれたものだ。そして!
「喰らい付けぇ!」
中央突破しつつある軍を背後から襲う。騎兵の弱点は背後にあるのだ。突撃する軍の後背を襲う。
「なに!」
馬超からすれば思いもよらない事態。そんな、非常識な!
慌てる馬超に構わず鳳統は指示を飛ばす。これ故に自分は馬超に随行しているのだ。
乾坤一擲の一撃。それを確実なものにするために。必死に!
「もっと追ってください!」
鳳統の指示は簡にして単である。陣を追うその背を追うのだ。
結果、ぐるりと円を描くような陣になる。それは公孫賛にとってはいつの日かの再現。
「なるほど、やはりこうなるか!」
ちい、と舌打ちする。このままでは千日手。
かつてはそうして引き分けていた。だが。
「速い方が勝つ!分かり易いな!」
騎兵の尻をごりごりと押す馬超に公孫賛は苦笑する。
そのままであればじりじりと馬超率いる軍が勝ったかもしれない。だが、何のために膠着状態を作り出しているのか、という話である。
そして現状に違和感を覚え、打開すべく献策しようと鳳統が口を開こうとする。
それを阻むのは、銀の閃光。
「あ……」
眉間、喉、胸。三条の光が鳳統を貫く。
一矢一殺。それの三乗。
その智謀の真価を発揮することなく、鳳統はその命を散らす。胸に秘めた幾百幾千、或いは幾万の策。それは遂に発揮されることなく霧散する。
そして、そのことにより、其処の地名は後世、落鳳破、と名付けられることになる。
181 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/04(火) 21:55:27.43 ID:v+VS7v4j0
◆◆◆
「他愛無いものだ……」
とは言え、夏侯淵はそれでも果たした任務の大きさを認識している。ただ、それでも将帥としての力量を競ってみたかったというのもまた、偽りのない本音ではある。
無論、此度の指揮官も、本当の主もそのような感傷を認めないであろうが。
「それもまたよし」
夏侯淵は狙撃箇所であった崖の上から華麗に身を翻し、離脱する。
些か回り道をして、なんとも言えない拾い物をするのはまた別の話である。
そして、馬超は混乱の極みにあった。
「な、雛理?」
崩れ落ちた彼女に馬上で茫然自失してしまう。それを見逃す公孫賛ではない。
「今だ!放てよ!」
白馬義従。その恐るべき真髄は、匈奴の技術である騎射を習得していることである。
容赦のない矢雨、或いは矢嵐が降り注ぎ、馬超率いる騎兵はその数をすり減らしていく。
「ひ、退け!」
どうすればいい。どうするべきか。その判断を預けていた鳳統を喪い、馬超は戦場を離脱する。その代償は大きい。実にその兵は本陣に帰参するときには半減したという。
そして、これにより、この時代の騎兵最強は公孫賛率いる白馬義従。それが定説となるのである。
182 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/04(火) 21:57:06.30 ID:v+VS7v4j0
本日ここまです
かんそうとかくだしあー
題名はなんだろな
のるかそるか
もしくは
白馬義従、その真実 とかか
183 :
以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします
[sage]:2022/10/05(水) 02:43:13.42 ID:a/OhZmiv0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/10/05(水) 09:00:37.95 ID:9Cu/jh/Ho
乙したー
一気に更新来てる!!
未熟な蜀軍を無情にすり潰して行く感じが、エゲツナイですなぁ
なまじ数はいる分、徹底的にすり潰さないといけないってのは分かるんだけどね・・・
タイトル案は「汚れた錦、堕ちる雛」で
185 :
赤ペン
[sage saga]:2022/10/05(水) 18:11:09.12 ID:JNxIb9gc0
乙でしたー
>>175
>>我が意を得たとばかりに張飛は頷き。 意味は通じるんですが
○我が意を得たりとばかりに張飛は頷き。 慣用句としてはこうですね
>>176
>>ニヤリと張燕は笑い、ほくそ笑む。 【ほくそ笑む】って一人で悦に入る感じであって目の前の相手を笑う感じじゃないらしいので
○ニヤリと張燕は笑みを深める。 もしくは【張燕は嘲る様に口元を歪める。】とかどうでしょう(まあ張飛の事を笑ってるならほくそ笑むでも良さそうですが)
>>その間隙を逃さぬ張燕ではない。 恐ろしく少ない間隙…俺じゃなきゃ見逃しちゃうね(間隙(隙)を逃さない(外さない)張燕ではない)だと【隙を外す張燕】になっちゃいます
○その間隙を突かぬ張燕ではない。 慣用句としては【間隙を突く】なのでこれが良いと思います
>>赤黒い塊が空間を支配して。 これだと大きな一個の何かのように読めるので
○赤黒い粉末が空間を支配して。 煙幕と言うか煙玉みたいな感じかな?
>>お兄ちゃんは鈴々を可愛いって言ってくれたのだ! でもそれって妹とか子供に対するものですよね?…女性として綺麗だって言われたことありますか?
(なお言われてたらそれはそれで一刀君にうわぁ…となる二段構え《私の性的嗜好?…背徳感はスパイスとして素晴らしいよね
>>あたしゃね、故あらば、寝返るのさ! 故(蜀を機を見て裏切れば袁家に恩を売れるから)あらば袁家を裏切り蜀に付き、故(ここで裏切れば袁家の覚えめでたいから)あらば蜀を裏切る
はじめっから(尻尾切されたから)黒山賊のトップを裏切り、(袁家を強くするためのダシとして泳いでただけ)十常待を裏切り、(言うこと聞かずに仁義を通さない)部下を袁家に売って勢力拡大してきた女だ、面構えが違う
というか誰も信じねーよな、この勢力が裏で手を組んでるとか…だって怨将軍の名前を売るのに最高の題材だぜ?そう呼ばれるようになったあの苦い戦い
186 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/05(水) 20:58:35.77 ID:lDHVmAwh0
転載を天才してみますね
ロリ軍師のいいとこ書き出してみよーっ!
●一度これと決めたら主にはとことん尽くしますっ!敵からの勧誘なんて一蹴なのです!
●主が迷いなく己の道を突き進めるように道を整えておくのがNo.2のお仕事ですっ!
●主が一番でないと駄目なのです!そうです夢はでっかく!
●どんな逆境にも挫けず挑みかかります!泣きません、勝つまでは!
●中華の大半を敵に回しても、袁家のような数は暴力がモットーな敵を相手にしても手痛いダメージを与えるほどの軍の運営、補給はお任せくださいっ!そうです私は優秀なのですっ!
●先々まで見通して、後々のこともちゃんと考案しております!ご安心ください、何も心配はいらないのです。
●嫌なことも苦しいことも汚いことも知らないまま笑っていてくださればよいのです。全てこの私にお任せを。主の笑顔こそが私の幸せですっ!
187 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/05(水) 21:03:07.04 ID:lDHVmAwh0
>>184
どもです!
>未熟な蜀軍を無情にすり潰して行く感じが、エゲツナイですなぁ
正直書いても辛い感がないとは言わないですw
>タイトル案は「汚れた錦、堕ちる雛」で
これは珠玉
暫定案ですありがとうございます!
>>185
赤ペン先生ありがとうございます!
>故(蜀を機を見て裏切れば袁家に恩を売れるから)あらば袁家を裏切り蜀に付き、
>故(ここで裏切れば袁家の覚えめでたいから)あらば蜀を裏切る
>はじめっから(尻尾切されたから)黒山賊のトップを裏切り、
>(袁家を強くするためのダシとして泳いでただけ)十常待を裏切り、
>(言うこと聞かずに仁義を通さない)部下を袁家に売って勢力拡大してきた女だ、面構えが違う
解釈の一致というのはこういうことなのだなと震える震えました
そうだよここが書いてて楽しい絶頂感の一つなんですよ
>というか誰も信じねーよな、この勢力が裏で手を組んでるとか…だって怨将軍の名前を売るのに最高の題材だぜ?そう呼ばれるようになったあの苦い戦い
これです
ほんとこれです
NHKの番組で軽いコメンテーターが口にして
「それはない」
と重鎮が否定するくらい、ありえないですねw
188 :
赤ペン
[sage saga]:2022/10/05(水) 23:04:59.68 ID:JNxIb9gc0
さて続きを
>>179
>>「は、白い馬を並べてご満悦の田舎者! 間違いではないですが
〇「ハッ、白い馬を並べてご満悦の田舎者! 鼻で笑う感を出すならこの方がよさそう…好みの問題ですが
>>ああ、かつて錦馬超などと持てはやされてれていた色狂いよ。 【持て囃され照れていた】?
〇ああ、かつて錦馬超などと持て囃されていた色狂いよ。 で良いのかな?
>>180
>>公孫賛は、はっはは!声高らかに笑う。 【声高らかに】だと口上を述べたりする気が
〇公孫賛は、堪え切れぬとばかりに呵々大笑する。 もしくは【天を仰いで高らかに笑い声を響かせる】…いっそ【哄笑】を使うのもありかな?ゲラゲラと馬鹿にしたような笑い方って感じで
〇公孫賛は、はっはっはと嘲りを隠しもせずに笑う。 まあ隠しもせずという上から目線でバカにしてるんだが
>>熱、熱く。馬超は突撃する。 熱というか頭に血が上ってるだけなのでは?(名推理
〇滾る、熱く。馬超は突撃する。 (なおこの後あっさり手玉に取られて仲間を失います)…ヨシ!
>>それは韓浩との模擬戦で幾度も試されたのだ。そして韓浩はさらりと受け流してくれたものだ。そして! 一軍の統率者としても卒なくこなしてたんかあの鉄面皮
〇これに韓浩との模擬戦では幾度も苦汁を舐めたのだ。いつも韓浩はさらりと受け流してくれたものだ。そして! 公孫瓚は地味だからね!あの袁家の隠し玉と同じ戦力だったらぼっこぼこだったことだろうw
>>打開すべく献策しようと鳳統が口を開こうとする。 〜しようと〜開こうとする。だとちょっと違和感が
〇打開すべく献策しようと鳳統が口を開くが。 敵に公孫瓚が来た時点でこの場所は不利な地形だと理解して即撤退が吉だったんだよ…できないようにされたけどな
>>181
>>実にその兵は本陣に帰参するときには半減したという。 逃げながらでも半分も残せたというべきか…鳳統死んだし8割溶けると思ってたよ
〇実にその兵は本陣に帰参したときには半減していたという。 この騎兵って元は公孫軍だったのか、義勇軍だったのか、幽州の民だったのか
>>どっかの田舎者が何をいうのか!」 ブーメランの扱いがお上手ですね…いっそ牛後に堕ちた鶏頭とでも揶揄すれば良かったものを
>>結果、ぐるりと円を描くような陣になる。それは公孫賛にとってはいつの日かの再現。 まるで蛇がお互いの尾を食らいあうようだ(英雄伝説感)
>>この時代の騎兵最強は公孫賛率いる白馬義従。それが定説となるのである。 張遼は…董卓を守り切れなかったし仕方ないか
馬に乗ってる敵味方がぐるぐるやってるところに急所に三連射を叩き込むとかこの世界の弓の最高は決まったかな?
公孫瓚はできることは必ずやり遂げてくれる…何というか「これはできるか?」って聞いて「できる」って言ったことの成功率は100%なイメージ
失禁さんは味噌製造しなかった?多分初めてだろう騎兵同士の実戦でコテンパンにされるなんて体験したわけだけど
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/10/07(金) 18:01:29.15 ID:moELGJGX0
投下乙です
>>「は、白い馬を並べてご満悦の田舎者! 田舎どこ?…ここ?
この重厚な打ち筋…詰将棋かな?
190 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/22(土) 13:32:38.71 ID:RHDkW1vC0
コロナ罹患しました
比較的軽症
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/10/22(土) 15:51:45.49 ID:5xJd02BJO
御自愛ください<(_ _)>
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/10/22(土) 23:36:47.57 ID:9/ZV++7I0
スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています
何故一旦停止しないのですか
何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は?
193 :
赤ペン
[sage saga]:2022/10/24(月) 09:30:28.58 ID:wyRcXOvi0
素人はだまっとれぇ!!
せめてワクチン接種したら具合が悪いと言ってる人の所で説教しとれ、どこにでも湧いてくるあたり宗教かぶれと同じフインキ()出しとるが
194 :
赤ペン
[sage saga]:2022/10/24(月) 09:33:50.18 ID:wyRcXOvi0
あと、一ノ瀬さんは無理せず、軽症とはいっても後遺症で味覚が変わったっていう人とかが結構多いですし
治ったと思って出歩くとまき散らすこともあるので気にしすぎなくらいで丁度良いと思って安静にしてください
195 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/24(月) 11:07:47.25 ID:FD1fEBqZ0
どもです。
軽症とはいいながら、咽が痛くて水すら飲むのに七転八倒しております
いや、医療では軽症だろうなという感ではあります
気管支に溜まる痰を30分に一度咳き込んで排出してますが
出血して血痰状態です
二時間くらい寝たら痰で溺れそうになりました
息吸ったらコポポポポって音がして空気が肺にいかないんですよ
流石に目覚めてたくさん痰を排出しました
ご飯はお粥を気合いで嚥下してます
七転八倒しながらですが・・・
今もひたすら咽が痛いですね
196 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/10/24(月) 11:09:04.88 ID:FD1fEBqZ0
味覚や嗅覚があるからまだマシと思ってます
そして、酸欠になるのは咳で呼吸できないだけじゃなく
溜まった痰で肺に空気が行かないのだなと理解しました
これは確かに高齢者はやっばい
197 :
赤ペン
[sage saga]:2022/10/25(火) 11:22:40.33 ID:HDcUqNbZ0
辛いものは辛いですからね、俺よりもっと辛い人がいる…というのも塩梅が難しい
病魔退散、健康祈願をしておきます
198 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/11/13(日) 16:32:12.49 ID:0OodUGQK0
クソが
199 :
赤ペン
[sage saga]:2022/11/15(火) 09:05:36.36 ID:P+/Qh9zK0
どうしました?
辛い物食べて肛門が悲惨な事にでもなりましたか?
200 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/11/15(火) 19:04:24.01 ID:7Y8hEYsy0
失礼しました
何に腹を立てていたかも忘れておりマシた
多分闘病中になんかあったのだと思います
ちまちま書いております
中々難産です
201 :
赤ペン
[sage saga]:2022/11/17(木) 09:13:15.88 ID:aRlMG3Ax0
マタニティブルーという奴ですね分かります
202 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/11/17(木) 16:22:04.64 ID:KYBJ0zDI0
その解釈は斬新すぎるんよw
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/11/17(木) 22:27:42.01 ID:yG+qeoGNO
その昔「冥琳は難色を示した」と書く所を
「冥琳は男色を示した」とやらかした人がいたなぁ
204 :
赤ペン
[sage saga]:2022/11/18(金) 09:15:09.85 ID:6emkFQ0W0
難産してて、その間に自分でもよく分からないことでムカムカした…導き出される真実はいつも一つ!(迷探偵感
やらかしで有名どころと言えば(NOT)を書き忘れて【汝姦淫するべからず】を【汝姦淫せよ】にしちゃった神の教えがあったなあ
205 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/11/18(金) 17:15:16.98 ID:YEFTW8ho0
つまり、どういうことだってばよ?
いや、はよ続き書けということですよね分かります分かっております。
筋は出来たので後は出力だけです
206 :
赤ペン
[sage saga]:2022/11/19(土) 09:13:01.61 ID:+6Vv0ey50
世界よもっとエロくあれ、性癖の多様性を認めつつ押しつけはやめようね。ということです
あなたが見た夢は欲求不満の現れです。とフロイト先生も仰っている
207 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/11/21(月) 21:00:46.70 ID:eAh/Y+gZ0
フロイトなんかには負けない
※頑張ってます
208 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/11/21(月) 21:22:04.66 ID:eAh/Y+gZ0
っやんのか夫らぁ
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/11/22(火) 05:20:18.65 ID:H00VAp80O
あたおか
210 :
赤ペン
[sage saga]:2022/11/22(火) 09:19:29.42 ID:d+fU80M30
やる夫スレを始めると聞いて
R-18で1話目からエッチできる都合のいい女がいてハーレム物にして、話がある程度進んだら都合のいい女の掘り下げしておけばそれなりに読者が付くぞ!
211 :
赤ペン
[sage saga]:2022/12/06(火) 11:51:21.92 ID:II/Ulo0E0
5年も使ってないのにpcがおかしくなってしもうた…
バッテリーが壊れたらしく【0%使用可能です(電源に接続)】とかなっとる
212 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/12/06(火) 15:17:16.82 ID:byxLwLEW0
>>211
こわ・・・
常時電源接続ならバッテリー交換でワンチャンある・・・?
むしろ買い換え?
一ノ瀬もそろそろPC買い換えたいんですが
色々と引き継ぎがめんどくさいんですよね・・・
213 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/12/06(火) 15:17:44.75 ID:byxLwLEW0
ちょっとほんと最近激務で書き溜めがすすんでないです
早く毎日がエブリデイになりたい
214 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/12/06(火) 15:18:59.25 ID:byxLwLEW0
コロナの後遺症も割としんどいですね・・・
味覚嗅覚は無事ですが咳が止まらないのと咳でアバラやってます
噂には聞いていたがこれはきつい・・・
215 :
赤ペン
[sage saga]:2022/12/07(水) 09:38:11.18 ID:9OM9kgra0
コンセント繋いでたら動くんよ
多分抜いたら切れる。ランプもつかずにプッツンする…この前シャットダウンしてコンセント抜いて移動してから起動しようとしたらシャットダウンし過ぎです2時間お待ちください。みたいに表示されたし
コロナのワクチンじゃなくて罹患したんです?>>後遺症…というかアバラやったのはきつそう、コルセット巻かなきゃ
216 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/12/07(水) 18:26:23.34 ID:uNM4q7fH0
>>215
罹患して死にかけてました
割と本当に、死ぬ時はこんな感じかーってw
闘病記でも書こうかな感あります
217 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/12/07(水) 18:26:49.31 ID:uNM4q7fH0
後遺症も割とありましたしね・・・
218 :
青ペン
[sage saga]:2022/12/08(木) 13:30:46.51 ID:uarBgtMQo
>>215
バッテリーが過充電過放電で逝っちゃった可能性はありますな。
たぶんバッテリー交換でなんとかなるとは思われ。
219 :
赤ペン
[sage]:2022/12/17(土) 16:12:59.17 ID:4/C2fxh60
接続がプライベートではありません ?…
やるじゃんVIP警察
220 :
赤ペン
[sage saga]:2022/12/26(月) 08:57:56.33 ID:Qwi0WA+H0
もう復帰してやがる
もっと頑張れよVIP警察
221 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2022/12/27(火) 21:28:54.49 ID:iC/4FjI40
?
どういうことだってばよ
222 :
赤ペン
[sage saga]:2022/12/28(水) 08:58:21.71 ID:pADFhaWL0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな って声明文だしてた自称VIP警察がいたから
今回の【接続がプライベートではありません】うんぬんかんぬんをやったのは彼らが頑張った結果なんだろうなあ…と称賛の声を上げたわけですよ
そしたらいつの間にか普通に戻ってたからだらしねえなあ、とヤジを飛ばしたのです、年末年始に機能不全に追い込むぐらいの気概は見せて欲しかった
223 :
赤ペン
:2023/01/01(日) 00:07:57.53 ID:crhbeIT00
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/01/01(日) 05:05:05.58 ID:eaUxb8j30
上げるな子供おじさん
お前も荒らしの一種だと自覚しろ
225 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/01(日) 11:26:16.23 ID:l78+zlwB0
あけましておめでとうございます!
本年はきっちり完結させます
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/01/01(日) 20:14:51.66 ID:APCAIeMx0
明けましておめでとうございます
本年も宜しくお願いいたします
ご無沙汰しております
もうちょっとでラフぐらいは上げられそうなのですが、悩みが一つ
うさ耳をつけるかどうか
私的にはそこまでやると意味もないのにくどい気がするのですww
227 :
赤ペン
[sage saga]:2023/01/02(月) 11:16:59.13 ID:4oXkzbxR0
あけましておめでとうございます。
三が日くらいはのんびり広い心で過ごしたい
228 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/03(火) 05:40:59.84 ID:8/+VoGxf0
>>226
本年もよろしくお願いします。
せっかくなのでウサミミは盛ってもいいのかなって思いますw
>>227
のんびりまったり行きましょうw
今年はお酒を減らしたい・・・
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/01/03(火) 23:30:37.85 ID:OCkrDA1I0
色なしだと誰だかわからないのでちょろっと加工したらもっとわからなくなった件
と言うことで一応線画も上げておきます
加工したやつ
https://dotup.org/uploda/dotup.org2920133.png.html
p:muscle
線画
https://dotup.org/uploda/dotup.org2920134.png.html
p:武力95
一応美羽様のつもりなんだけどなんだろうこのペガサス流星拳ww
武力はカンストまで育てた場合の妄想パラメータがそうなったのでこのような発想になってしまいました(汗
230 :
赤ペン
[sage saga]:2023/01/04(水) 09:05:51.17 ID:1rblQm9l0
慈悲の心持ってそう
でもそうなると麗羽様が王族の重圧に耐えられなくて出奔しそうだな
231 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/04(水) 18:09:32.16 ID:P3fGn59G0
「指揮官先頭、それこそが紀家軍の強さだと聞いていたのだけど?」
天幕の中でそんなことを華琳が言ってくる。
いやあ、確かに一理ある、という以上に教訓がね。
確かにあるんだよね。だが今はそれを語る時ではない。
つまり煽りに乗るときではないと断じる。
多分煽りに乗ったら乗ったで華琳は不機嫌になることは確実であるからして。
「そりゃ伝聞でご苦労様って感じだな。
伝聞を有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」
ただし、相対するのは呂布である。
あの、恋であるのだ。
正直、やってられんわ。クソゲーだわ。
「あら、私が聞きたかったのは紀家軍の強さの秘訣よ?
二郎に今から、指揮官先頭してほしいってわけじゃないのよ?」
くすくすと、おかしそうに笑ってこんちくしょう!
「やれるもんならやってみろってか?
恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよな」
俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね!。
実際、恋とガチでの殺し合いすることになったら、割と大変である。前提の無理を置いておいてね。
なにせ、真正面からやり合って勝てる目が見えないしね。一応、というか手合わせして分かったよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。
くそう。
くそう。あそこまで圧倒されるとは思わなかった。いやほんと。
閑話休題(それはともかく)。
恋とまともにやりあって勝てるわけがない、ってね。少なくとも俺は思うのだよ。
多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ・・・。
何がしたいのやら。いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。
「実際、反董卓連合の時とやってることは変わらないわよね。
最大戦力である呂布の封じ込めが有効かどうかという点を除いては、ね」
「流石だな華琳。
そこに気付くとはやはり天才か・・・。
まあ、そうだな。
稟ちゃんさんに言われるまでもなく、やられて困るのは恋が一人一殺を徹底することさ。
あの時は麗羽様が標的だった。だからこそ、戦闘に関しては日の出日の入りの暗黙の了解を遵守したわけだ。
だが今回はそうじゃない。
今回の標的は多分俺で、前回みたいに戦闘の時刻や場所についてはあちらに主導権があるのさ」
俺の言葉に華琳は苦笑する。
「分かっているのね。だからこそ覚悟を決めているのかしらね。
そして護衛を侍らせているのね」
華琳の指摘はある意味正鵠を射ている。
なにせ、流琉と凪が控えているからな。
それとも含みがあるのだろうか。
「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
流石に相手が恋だ。
万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」
苦笑ひとつ。
232 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/04(水) 18:09:59.00 ID:P3fGn59G0
「まあ、そうね。個人の武で戦局を変える。
万夫不当という武の極みを甘く見るつもりはないわ。
その上で、見させてもらうわよ、人の武の極みというやつを」
くすり、と笑む華琳。
そして俺も華琳もこの場に恋がやってくることを疑っていない。
いかに厳戒態勢を整えても、所詮は人のやることである。
本気で隠密と化した恋を察知できるわけもない。
前回は董卓軍の統率のため、そして賈駆の…詠ちゃんの統率あってこそだったがね。
こちらがやられて困ることをあえてやらないわけがない。
これについてはもう、どうしようもない。
大軍であるのだ。
僅か一人の侵入についてどうかしようとすることが無益であるのだ。
だから備えている。
備えているんだよ。
備えているんだけどね!正直不安さ。
「ご安心ください、二郎さま。
我らの身命を賭して守護(まも)りますとも」
凪の言葉に流琉も深く頷く。
とは言え、な。
いっそ今のうちに恋が襲撃してくれたらば、とも思う。
なにせ、確定していないだけに、戦場の勝利をつかむべく。
「一騎当千、超子龍は戦場にあるものね」
そういうことなのよな。
くすり、と笑う華琳。
いざとなれば、と愛用の武具を手元に引き寄せて勝利を疑わない。
「慢心、環境の違い、か…」
「何を遠い目してるのよ。私だって武の心得がないわけじゃないのよ。
それが例え呂布であっても、ね」
いや実際華琳は強いよ。
愛鎌の絶を手にしてなんか浮かんだりビーム出したりできるものね。
だが、それでも流石に恋相手ではね…。
233 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/04(水) 19:00:11.51 ID:P3fGn59G0
一旦ここまです
かんそうとかくだしあー
234 :
赤ペン
[sage saga]:2023/01/06(金) 11:36:30.52 ID:17VmRKYV0
乙でしたー
>>231
>>伝聞を有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」 ちょっと違和感が
○伝聞が有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」 伝聞(の内容)が有効で とカッコつけると分かりやすいかな?
>>恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよな」 喋り言葉としてはアリですが
○恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよ」 もしくは【大喜びするだろうよ】の方が一般的ですね
>>俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね!。 どっちかな?
○俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね! 【そんなのね。】の方かな?
>>一応、というか手合わせして分かったよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。 【というか】が多いので
○一応、手合わせしたから分かるよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。 【手合わせして分かった】だと直近っぽいのでちょっと変更
>>多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ・・・。 細かいとこですが
○多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ…。 3点リーダーに
>>いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。 ここだけ半角にしてるのはミスかな?
○いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。 もしくは【伝授(押しつけたとも言う)】の方が良いかも
>>そこに気付くとはやはり天才か・・・。 畜生が言ってそう(言ってない)
○そこに気付くとはやはり天才か…。 返すのが不可能な必殺技使ってきそう
>>「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
流石に相手が恋だ。
万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」 この【お前がいなくても大丈夫だ】、【相手は恋】、【どうなるかは分からん】って文章としておかしくないです?
○「まあ、華琳の出る幕はないだろうが。
流石に相手が恋だ。
万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」 大丈夫だと思うけど、どうなるかは分からんって締めるか
○「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
流石に恋が相手とはいえだ。
どうなるかは分かったもんじゃないが人事は尽くしたんだしな」 いや、これこそ慢心してる感じだからこっちは無いか?
戦術;呂布はルール違反っすよね!?とか言いたくなる。守護らねばならぬって超実戦柔術…そういや二郎からそれっぽいの習ってたか
それにしても天幕の中で鎌は振るいづらいのでは?呂布単騎攻めされたら味方が邪魔になって役立たずになりそうな
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/01/06(金) 13:37:26.75 ID:zpQdacFdo
乙したー
あけましておめでとうございます
完結まで見守らせて頂きます
戦術:呂布は実質戦術核レベルだから・・・
止めるにゃもう3人位欲しくない?
236 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/06(金) 21:17:27.84 ID:47wRmkSw0
>>229
どもです!
大変ありがとうございます!
マッスルってそういう・・・w
とっても嬉しいです本当にありがとうございます!
>>234
赤ペン先生ありがとうございます!
今年もよろしくお願いします。
>戦術;呂布はルール違反っすよね!?とか言いたくなる。守護らねばならぬって超実戦柔術…そういや二郎からそれっぽいの習ってたか
どうあがいても戦術呂布は三国志にて最強よ・・・
なので孔明がいる以上最適解が選ばれるのは確定的に明らか・・・
>それにしても天幕の中で鎌は振るいづらいのでは?呂布単騎攻めされたら味方が邪魔になって役立たずになりそうな
多分、天幕の支柱を破壊してどさくさで逃げるんじゃないかなって
無論、一人で
>>235
どもです!
>あけましておめでとうございます
>完結まで見守らせて頂きます
あけましておめでとうございます!
流石にゴールデンウィークまでには完結するはず
いえ、本当は年末年始で完結させるつもりだったんですがね
それもこれもコロナって奴が悪いんだ
※割と本当に後遺症がひどかったす
>止めるにゃもう3人位欲しくない?
欲しいけど、いてもあんま変わらないなという説もありますw
コロナがまた流行ってきております
皆様、医療用語的には軽症は我々が想定する軽症ではありません
ご自愛ください
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/01/06(金) 23:33:05.25 ID:Y1wSv3+w0
乙です
呂布といえども人間なので謀略が間に合ってればワンチャンとも思うのです
とはいえあの華琳がこの時点でまだ見極めていない程武力100の頂はすごいんだなと
ところでカンスト美羽様のパラはこのように想定しています
統率78 武力95 知力72 政治61 魅力95
サマルトリアのコナン程じゃないけれど晩成型なので成長しきる前に物語が終わっているというイメージ
ロゴに使おうと思っていたフォントがなんでかDLできなかった(泣
238 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/07(土) 13:49:13.38 ID:YQnrj+7j0
>>237
どもです!
>呂布といえども人間なので謀略が間に合ってればワンチャンとも思うのです
まあ、それはおいおい、ね・・・
>とはいえあの華琳がこの時点でまだ見極めていない程武力100の頂はすごいんだなと
神の視点でもないと人智を越えていますということで一つ
>ところでカンスト美羽様のパラはこのように想定しています
>統率78 武力95 知力72 政治61 魅力95
微妙にそれっぽいw
>サマルトリアのコナン程じゃないけれど晩成型なので成長しきる前に物語が終わっているというイメージ
コナンサーガ履修せねばいかんなと思っております
映画しか見てない
239 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/09(月) 15:22:27.97 ID:tHdCZ3QO0
つくづく戦術呂布はレギュレーション違反だと思うのよね
恋姫時空ではなおのこと
物理はやめようね
ナニカを見ながら
240 :
赤ペン
[sage saga]:2023/01/11(水) 16:13:14.53 ID:FMZJ6yyT0
指摘忘れに気付いたので
三点リーダーは基本的に2回続けて使いますので【…】ではなく【……】が正しい使い方でした
まああまり気にする必要はないんですが
241 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/26(木) 20:10:35.24 ID:Gpvu/7nY0
よし、できた
やっとできた
ので明日頑張るぞいっと
242 :
赤ペン
[sage]:2023/01/28(土) 15:38:44.36 ID:mBdBpcxF0
最近は寒くて待機中も暖かくしないとつらいねえ
243 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/28(土) 21:26:57.79 ID:Q4mftRyA0
ワクチン4回目が以外とシンドイ
244 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/01/30(月) 15:36:37.81 ID:z2SK8X8i0
シンドイ
38度が永続的ラッシュ的なシンドイ
寝れない助けて
245 :
赤ペン
[sage]:2023/01/30(月) 16:13:10.90 ID:qWXS6yrr0
スマヌ…何の力にもなれない無力な私を許してくれ
246 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/02/02(木) 15:20:39.78 ID:HtUGVjr00
回復しました
いやあ、ワクチンは強敵でしたね
いやまじで・・・
今日こそ頑張りたい
247 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/02/02(木) 21:21:27.22 ID:HtUGVjr00
手直し&模索中
一番やらんといかんところだからね
ねるねるねるね
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/02/03(金) 08:15:24.38 ID:VPv92h9j0
ネット掲示板は個人の日記帳ではないんだけどね
上げてまで独り言書き込むとか病気レベルのレス乞食さんだなぁ
249 :
赤ペン
[sage]:2023/02/03(金) 09:05:37.56 ID:8O4nt+Gl0
そろそろ投下するぜ〜って宣言じゃろ…たまにそれ言って一か月音信不通な作者もよくいるけど
〜ではないんだけど はそれだけでは文章として成立しないゾ、〜なんだ。 と相手の何が間違ってたどうすれば正しいのかまで書かないと
わざわざ人の事を乞食呼ばわりするとか病気レベルの臆病な自尊心ですよ
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/02/03(金) 12:43:43.88 ID:OQAknp5/o
10年近くこんな感じなんで気にもしてねぇや
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/02/06(月) 00:52:45.68 ID:dAh5eUMYO
ここを何だと思ってるんだ?
イッチと赤ペンの交換日記スレやぞ
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/02/08(水) 11:06:41.09 ID:7CUWukKK0
照れる
スレ内の事はともかく上げ下げは掲示板のエチケットみたいなものだしなあ…たしかに配慮は必要よね
ワクチンやら何やらで仕方ないとはいえ
253 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/02/09(木) 20:21:37.53 ID:X6hTzre10
狙いは紀霊の首。
そう聞かされた時に陳宮は首を傾げたものである。
さて、紀霊の首を取ったからと言って事態はそんなに好転するものであろうかと。
「確かに手負いの袁家は激昂するでしょう。ですが。それを隙と見なす勢力が多々あります」
例えば曹家。潜在的に曹操は袁紹に劣等感を抱いている。生まれた家、世評。
そうだろうか。
例えば孫家。所詮乱世の徒花。紀霊と個人的な関係と武力を背景にのし上がった成り上がり。後ろ盾の紀霊なくば没落するのみ。であれば後宮に入り込んだ孫尚香が活きる。むしろ袁家は邪魔になるのだ。
そうだろうか。
他にも、意外なほどに紀霊という人物が盤上から無くなれば切れる繋がりというのは多いらしい。その諸葛亮の指摘に陳宮はなるほど、とは思う。
確かに窮鼠たる蜀に残された乾坤一擲はこれしかないであろうと思えるほどに。
しかし、結論ありきではないかという一抹の危惧がある。
負け戦の匂い。
それを陳宮は骨身に染みて知っている。
「正面……愛紗さんと鈴々さんの双璧で戦線を支え、決戦は匈奴の騎兵による本陣奇襲が骨子です。当然その担い手は恋さんと翠さんです。翠さんには雛里ちゃんを補佐として。
そして恋さんには当然……?」
「当たり前なのですぞ!恋殿の補佐こそは、ねねのお役目!
誰に譲れるものではないのですぞ!」
とは言え、だ。咄嗟に売り言葉に買い言葉。虚勢を張ってしまったが……。
「ですが、諸葛亮殿にその意志あるならば、ねねは納得するのですぞ……」
悄然とした陳宮。傍観していた北郷一刀が戸惑うほどに。
「あ、あれ?恋の相棒は自分だってここは怪気炎をあげるとこじゃないの?」
その言葉に更に陳宮は沈み込む。
「ええ、この際だから言っておきましょう。ねねは確かに恋殿の補佐として全力を尽くしております。ですが、とても恋殿の援けになっているとは言えないのですぞ……」
むしろ足枷になっている、と陳宮は痛感している。
変幻自在、とい言葉では言い表せない、それほどの野生の本能。その呂布の動き。それに騎兵の機動性を持ってどうにかこうにか軍として辻褄を合わせているのみ。
「恋殿の動きは正に天衣無縫。
そこに後付けで用兵の理を付け加え、戦場を整えることしか、ねねにはできないのですぞ……。
笑えばいいのですぞ。あえて言いましょう。恋殿に軍師は不要!もっと言えば率いる軍も兵も不要!ただ一人で無敵!それが恋殿……」
双眸から涙を溢れさせ、それでも陳宮は胸を張る。呂布の孤独。それを集団に、群れに馴染ませることのできるのは自分だけなのだ、と。
そして、その矜持と、呂布のためにならば身を引くというのは矛盾しない。
……陳宮は正規の教育を受けたわけではない。蝗という天災によって行き場を失くした、どこにでもいる浮浪児でしかなかった。それが飢え死にする寸前に呂布に拾われたのである。
だから、陳宮は孫子なんて実は知らない。兵法なんて学んだこともない。ただ、呂布が動きやすいように軍を動かしていただけなのである。
――そして馬騰や韓遂という傑出した騎兵の指揮官、賈駆という変幻自在の軍師と触れ合い、常に最前線を転戦。匈奴の暴虐、呂布の無茶。それらを吸い上げて。
そう、理論なぞなく、実践のみ。それが陳宮という軍師の歪んだ姿であった。
254 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/02/09(木) 20:22:09.95 ID:X6hTzre10
◆◆◆
「――なんだ。恋は軍を率いない方が強いんだ」
だから陳宮は素直に頷く。その声に。その、定義する前提に。
陳宮は実際この男は好かない。だが、そんなのは些事だ。
「そして、ねねは恋がいなかったら、もっと色々できるんじゃないのか?」
「悔しいですが、恋殿は単騎で最強なのですぞ」
自分についてはどうなのか、陳宮にも分からない。判断なんてできない。自分は呂布の傍にいるだけの、それだけの。それでよかったのに。
そう、それだけで、よかったのに。
そしてその表情を見て北郷一刀は諸葛亮に何事かを囁く。
「なあ、恋が単独で最強。だったな」
「当たり前なのですぞ」
「だったら、そうしよう。それならば勝てるだろう?」
「――そう、ですね……」
呂布は単騎にて最強。それは確定的に明らかなことである。
「ですが、それを相手に気づかれたらよくありませんね。
反董卓連合に於いて、足止めを食らいました。ですから、陳宮さん。貴女には恋さんが率いている如く、無敵の騎馬軍を率いてもらわないといけません。
恋さんがいなくても、無敵の騎馬軍。できますでしょうか?」
諸葛亮の言葉。それに応じたのはなぜだったのだろうか。そう、陳宮は思う。託されたのは北郷一刀の小細工一つと匈奴兵。
だが。
「一つだけ。恋さんが陣頭にいないというのが知られたらそれで仕掛けは崩壊します。
恋さんがいない。それを不自然に感じさせない仕掛け、それだけは貴女のお仕事です……」
諸葛亮の声に陳宮は思索の海に沈む。
「恋殿は地上最強なのですぞ。そしてそれを補佐できるのは、この、ねね、だけなのですぞ……」
牙門旗。それで釣ろう、それは実は天の御使いの示唆である。威信、栄光、どうだっていいという彼の思考。勝てばいいのだ、と。
◆◆◆
程立はどちらかと言えば謀士寄りである。むしろ本領は謀士であるだろう。
そして、その用兵は敵陣形を太極から見下ろして手持ちの戦力を配置するというもの。当意即妙な、或いは変幻自在な用兵の妙は持ち合わせていないし、戦場に赴いた数も少ない。
だが、それを埋めるのは紀家の中級指揮官たち。歴戦の彼ら。中華でも屈指の戦歴は伊達ではない。戦場の理不尽、それを受け止めるのはいつだって現場の、最前線の彼らなのだ。
つまり、現場の尽力でこの戦局は支えられているのである。
――本来ならば趙雲が実戦指揮官として辣腕を振るい、補完するはずであった。或いは雷薄、韓浩のような古参の武将がいれば話は違っていたろう。
曹操や郭嘉、或いは陸遜のように戦略と戦術双方にて輝くことのできる存在が本来はありえないのである。
だからこそ、彼女が戦場においては馬岱という存在を切り札にしていた。
しかしこの場に彼女はいない。
そして、決断の時が迫る。
眠たげな表情はいつものこと。そして、くすり、と笑む。
想定通りですね、と。
255 :
一ノ瀬
◆lAEnHrAlo.
[saga]:2023/02/09(木) 20:25:06.51 ID:X6hTzre10
まー。やっていきましょう
本当に色々検討したのですよ
円高ドル安は関係ないですが、(関係なくはない)どうにかね。
完結まであと少し。なので吟味しております。
やっていきましょう。
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/02/10(金) 13:55:37.97 ID:+8PiJAawO
乙したー
風ちゃんの太極がどこまで見渡せるのか楽しみ
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