真・恋姫夢想【凡将伝Re】5

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231 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2023/01/04(水) 18:09:32.16 ID:P3fGn59G0
「指揮官先頭、それこそが紀家軍の強さだと聞いていたのだけど?」

天幕の中でそんなことを華琳が言ってくる。
いやあ、確かに一理ある、という以上に教訓がね。
確かにあるんだよね。だが今はそれを語る時ではない。
つまり煽りに乗るときではないと断じる。
多分煽りに乗ったら乗ったで華琳は不機嫌になることは確実であるからして。

「そりゃ伝聞でご苦労様って感じだな。
 伝聞を有効で参考にしたくて、実践したいなら止めはせんけど」

ただし、相対するのは呂布である。
あの、恋であるのだ。
正直、やってられんわ。クソゲーだわ。

「あら、私が聞きたかったのは紀家軍の強さの秘訣よ?
 二郎に今から、指揮官先頭してほしいってわけじゃないのよ?」

くすくすと、おかしそうに笑ってこんちくしょう!

「やれるもんならやってみろってか?
 恋相手に指揮官先頭とか、陳宮あたりは大喜びするだろうよな」

俺も流石に、そりゃキレるよそんなのね!。

実際、恋とガチでの殺し合いすることになったら、割と大変である。前提の無理を置いておいてね。
なにせ、真正面からやり合って勝てる目が見えないしね。一応、というか手合わせして分かったよ。一応というか、持てる全ての手札使って頑張って鎧袖一触とはあのことさ。
くそう。
くそう。あそこまで圧倒されるとは思わなかった。いやほんと。
閑話休題(それはともかく)。

恋とまともにやりあって勝てるわけがない、ってね。少なくとも俺は思うのだよ。
多分それを理解した上であれこれ煽ってくる華琳であるのだろうなあ・・・。
何がしたいのやら。いや、あれこれ実務については相当伝授?押しつけたとも言う?したのだからして。

「実際、反董卓連合の時とやってることは変わらないわよね。
 最大戦力である呂布の封じ込めが有効かどうかという点を除いては、ね」
「流石だな華琳。
そこに気付くとはやはり天才か・・・。
まあ、そうだな。
 稟ちゃんさんに言われるまでもなく、やられて困るのは恋が一人一殺を徹底することさ。
 あの時は麗羽様が標的だった。だからこそ、戦闘に関しては日の出日の入りの暗黙の了解を遵守したわけだ。
 だが今回はそうじゃない。
 今回の標的は多分俺で、前回みたいに戦闘の時刻や場所についてはあちらに主導権があるのさ」

俺の言葉に華琳は苦笑する。

「分かっているのね。だからこそ覚悟を決めているのかしらね。
 そして護衛を侍らせているのね」

華琳の指摘はある意味正鵠を射ている。
なにせ、流琉と凪が控えているからな。
 それとも含みがあるのだろうか。

「まあ、華琳の出る幕はないだろうよ。
 流石に相手が恋だ。
 万全と思いたいがどうなるかは分かったもんじゃない」

苦笑ひとつ。
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