真・恋姫夢想【凡将伝Re】5

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179 :一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga]:2022/10/04(火) 21:54:34.60 ID:v+VS7v4j0
馬岱と張飛のそれは完全に偶然がもたらした遭遇戦であった。
対してこれは必然。

公孫賛は淡々と陣形を確認する。
だが内心は、感情は、燃焼は最高潮にある。

「そう、ここしかないよな!」

幽州の牧としてあらゆる地形を把握している公孫賛である。
洛陽に至る道についても把握しているのだ。

「残念だったな!ここは通行止めなのさ」

応じるのは蜀騎兵の主。馬超である。

「は、白い馬を並べてご満悦の田舎者!騎兵のなんたるかを教えてやろうか!」
「ぁわ……翠さん、白馬義従は伊達ではありません。そして公孫賛があのような言。
何かあります」

補佐するのは鳳統である。
馬超の、些か短絡的な行動を補佐するための一手。そして馬超率いる軍勢の重要さを示す一手でもある。

その様子を見据えて公孫賛はにまり、と笑う。

「ああ、誰かと思ったら……ええと、ええと。本当に誰だっけ?
 騎兵を率いて世に名が知れているのは、神速と異名がある張遼くらいだもんな。
 まあ、有象無象相手ならば楽ができるってもんさ!これはついてる!」

「ふざけるな!中華最強の騎兵は馬家だ!
どっかの田舎者が何をいうのか!」

「ほう?
なるほどなるほど。頭が悪い方の馬家の息女であったか。
 これは失笑ものだな。
 草葉の陰で馬騰殿も泣いているだろうよ!
貴様のような低能が馬家の跡継ぎとか冗談にもほどがある!
 色に狂って漢朝に矛を向けるなぞな!
 程度が、知れるというもの……。
ああ、かつて錦馬超などと持てはやされてれていた色狂いよ。
貴様に錦という二つ名はもったいない。
私から失、の字を更に与えよう」
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