272:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 15:05:56.69 ID:1k9/mtJO0
>>271
【天高く降り落つ季節外れの陽光と、真昼の繁華街の喧騒が織りなすまばらな熱気が、道行く人々の額に汗を滲ませていた】
【肌を焼く暑さに顔を歪めて歩いてゆく、そんな雑踏の中――とある、ひとりの女だけが】
【春先の心地よい風が吹き抜けていくかのごとく、するりと器用に人並みをすり抜けて、ご機嫌な表情で闊歩している】
273:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 15:40:46.62 ID:h4u3sLQo0
>>272
【店内の、ハーブの香りを纏って現れたのは綺麗な女性であった】
【絵に描いたような、ドラマのワンシーンのような、美しい女性の登場に店主の少女が息を飲んだのはもしかしたらバレちゃっているかもしれない】
【煌びやかな商品に負けないくらいの存在感と美貌ーー羨ましいなと思うのはきっとこの少女だけではないだろう】
274:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 15:59:11.66 ID:1k9/mtJO0
>>273
なるほど、道理でいい匂いがするわけだ。
別段ハーブとかに詳しいわけじゃないんだけどね。ついつい釣られてきちゃったよ。
275:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 16:51:10.56 ID:h4u3sLQo0
>>274
ふふ、嬉しいです! ちゃんと育てたお花が香ってくれてるんだなって、思ってしまいますね!
【ーーと少女は上品に笑う】
276:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 17:16:52.84 ID:1k9/mtJO0
>>275
【少女の挙措の節々から香る上品さを感じ取って、女は静かに目を細めるだろう。闇のような瞳はただ、深く在って】
【もし少女が敏感なら、女にひしひしと「観られている」ことを感じるかもしれない】
【といっても、別に悪意のある行動ではなかった。その"悪癖"が終われば、女は変わらず柔和な表情でハーブティーを受け取るだろう】
277:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 17:44:57.90 ID:h4u3sLQo0
>>276
【観られている……と、してもだ。どうらやこの少女は"そういうの"には鈍感らしい】
【たまにぱっちりと、その深い色の瞳と視線が合えばーーにっこりとなんの意味もなく、それこそ癖みたいに微笑むのだろう】
278:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 18:05:55.17 ID:1k9/mtJO0
>>277
ああ、元々お茶の類は好物でね。なんというかこう……草の味が好きなんだ。
279:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 18:25:05.87 ID:h4u3sLQo0
>>278
【褒められたことに明らかに?が紅くなる】
【久しぶりに褒められたのか、それとも褒められ慣れてないのか……どちらにせよ、その紅い顔には嬉しさも滲み出ていて】
【小さくお礼を言えば「おかわりもありますよ!」って誤魔化すように小皿にドライフルーツをこんもり盛り付けるのだった】
280:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 18:45:24.17 ID:1k9/mtJO0
>>279
【女――イストがときおり少女に向ける表情は、まるで我が子を見つめる母親のようで、】
【朗らかに頬を染めた彼女の瞳を見つめて、「ありがとう」と笑うとまたドライフルーツに手を伸ばすだろう】
281:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 19:43:07.44 ID:h4u3sLQo0
>>280
怪異……怪異譚……
【イストの言葉を噛みしめるように呟く。不思議なモノ、それに不思議なお話ーー】
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