278:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 18:05:55.17 ID:1k9/mtJO0
>>277
ああ、元々お茶の類は好物でね。なんというかこう……草の味が好きなんだ。
そうだったのか。でも店構えを見るに、立派にやっていると思うよ?
綺麗でお洒落だし、うまく宣伝すれば女性に大人気の店になりそうだ。
【ドライフルーツを頬張りつつ、女はお茶を飲み進めた。特にハーブに苦手意識は無いらしい】
【……草の味、という評はなんとも微妙ではあったが、それはこの女が変人だからであって、味が悪いという意味ではなく】
【当人もそれは自覚しているらしい。自分も女であることは棚上げして、もう一度店内を見渡すとそう云った】
【ころころ表情を変える少女を嬉しそうに眺めながら、女は戻ってきた刀を仕舞うだろう】
【きらり、と――少女の問いに、女の瞳が輝いた。それは紛れもなく、目の前の少女よりもはるかに、子供じみた目であった】
ふっ――よくぞ聞いてくれたね!
トレジャーハンターでも間違いではないけど、少し風情に欠けるかな。
改めて名乗ろう。
わたしの名はイスト。探検家であり、冒険家であり――"蒐集家"さ。
【にまりと悪戯っぽい表情を浮かべ、わざとらしく腕を組んで、声を弾ませて――】
【女は自らをイストと名乗るのだった。ものすごく得意げな顔。たぶん、これがお決まりの名乗り文句かなにかなのだろう】
【少女が最初に抱いた印象のような、絵に描いたような美しい女性の顔はもうどこにもなく、ただ純朴な少年のような表情だけがそこに在る】
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