【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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276:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 17:16:52.84 ID:1k9/mtJO0
>>275

【少女の挙措の節々から香る上品さを感じ取って、女は静かに目を細めるだろう。闇のような瞳はただ、深く在って】
【もし少女が敏感なら、女にひしひしと「観られている」ことを感じるかもしれない】
【といっても、別に悪意のある行動ではなかった。その"悪癖"が終われば、女は変わらず柔和な表情でハーブティーを受け取るだろう】


 うん、これは美味しいな! 体の火照りが抜けていくみたいだ。ありがとうね。

 へえ、ここをひとりで切り盛りしてるの? 見たところ若いのに、大変だね。
 ……せっかくだ。他のお客さんが来るまで、キミもちょっと一休みっていうのはどうかな?


【――ひとくち飲んで、ぷはぁと子供っぽい仕草で息を吐いた。ご満悦、といったところか】
【ドライフルーツに手を伸ばしつつ、女は首を小さく傾げて少女に着席を促すだろう】
【「わたしには気を遣わなくていいからね」と云って、ついでとばかりに片目を閉じてみせた】


 ああ、これ?
 まあ、出身は櫻の国なんだけど――実のところ、侍を自称できるほど刀に命を賭けてるわけじゃないんだよね。
 あちこち冒険するのに、これがいちばん取り回しが良かったから持ってるだけだよ。ほら、触ってみる?


【飄々とした性格の通りというべきか――人によっては自らの魂と同義とさえいえるであろう自分の刀を、女はあっさりと抜き取って】
【それこそお茶でも勧めるぐらいの軽さでもって、ひょいと少女に手渡そうとするだろうか。重いから気をつけてね、とだけ云って】

【緑鞘に金細工の施された美しい刀だ。ただ持っているだけで、大気を張り詰めさせるなにがしかの力を発しているかのよう――】
【少なくとも、腑抜けた表情でハーブティーに口をつける当人が、この刀の格に見合っているかどうかは怪しいものではあった】



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