274:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/25(土) 15:59:11.66 ID:1k9/mtJO0
>>273
なるほど、道理でいい匂いがするわけだ。
別段ハーブとかに詳しいわけじゃないんだけどね。ついつい釣られてきちゃったよ。
【少女の返答に、女はゆるりと頷くと冗談めかして笑ってみせた。「店構えもお洒落だったしね」なんて付け加えたのもお世辞ではなく】
【やがて店内を見渡して、物珍しそうに品物に視線をやった。顎に手を当てほほうと唸る、いちいち芝居がかった仕草をする女だ】
【しかしあてどなく漂うその視線から、女がこの手のものに明るくないというのが嘘ではないことが読み取れるだろうか】
ああ、ありがとう。確かに今日は暑かったからね。ありがたくいただくよ。
……ふむ。ところで、店員はキミだけなのかな?
【少女に促されるままに、女はカフェスペースへ進むと着席する。暑い暑いと、思い出したかのように左手で首筋を仰いだ】
【――そんな仕草の割には、女は汗ひとつかいていないように見えた。服装もあまり涼しげとは言えないもののはずだが、】
【それはともかく。女は猫のように大きく伸びをすると、またひとつ少女へ問いかけるだろう】
【言葉の調子は極めて軽い。さっき入ったばかりの店なのに、女はもうリラックスしているようだった】
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