2:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:06:59.80 ID:d5CFnAaM0
パチ
静かな文芸部室に駒の音が響く。
3:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:08:50.47 ID:d5CFnAaM0
別に毎日毎時毎秒、奴が騒いでいるわけではないことは分かっている。
静かな団活だって慣れ親しんだもの。しかし、今日はなにかがおかしい。
昨年の夏に感じたデジャビュのような違和感ではない。
ただ単に静かすぎる。
4:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:10:00.80 ID:d5CFnAaM0
「涼宮さん、少し前に寝ちゃったみたいで……」
5:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:11:53.54 ID:d5CFnAaM0
「キョンくん?」
「すみません、朝比奈さん」
6:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:13:35.61 ID:d5CFnAaM0
一先ず、ハルヒを突っ伏した状態に戻し、わらわらと団長席の周辺に集まった団員の一人に話しかける。
「古泉、説明しろ」
7:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:15:01.44 ID:d5CFnAaM0
やれやれ、などと宣う程度には、俺の精神もまだ余裕があるらしい。
なんてったってSOS団全員がここにはいる。長門は病床に伏しておらず、朝比奈さんは可愛らしく、古泉は古泉だ。
今まで幾度もこういった不測の事態にはこのメンバーで対応してきた。
それに比べりゃ、寝ぼすけハルヒを起こすくらい、時間をかければわけないと。
8:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:16:40.60 ID:d5CFnAaM0
「困りましたね。このまま涼宮さんが起きないとなると……」
「ど、どうなっちゃうんですか?」
9:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:18:22.19 ID:d5CFnAaM0
「お約束の冗談はさておき」
「そんなお約束は存在せん」
10:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:19:41.48 ID:d5CFnAaM0
「長門、どうだ? 分析の結果何か分かったか?」
「現在も分析中。解が出るのは数分後かもしれないし、数百年後かもしれない」
11:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:21:09.96 ID:d5CFnAaM0
「ハルヒ、起きろ。おい、ハルヒ」
軽く頬をつねったり、つついたりしてみても、以前反応はない。
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