5:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:11:53.54 ID:d5CFnAaM0
「キョンくん?」
「すみません、朝比奈さん」
注意を無下にしたことに心からの謝罪をし、ハルヒの左手側に回る。
ネットサーフィンでもしていたのだろうパソコンはとうにスリープモードに移行し、画面は黒く沈黙していた。
腕を枕にし、突っ伏して眠っている……ようにしか見えない。
間違いなく眠っている、しかし……。
肩を揺さぶる。
「───」
反応なし。
少し大きな声を出す。
「おい、ハルヒ!」
反応なし。
朝比奈さんの顔に動揺が見て取れる。
「……悪いなハルヒ」
両肩を掴み、背もたれにもたれさせるべく、状態を起こす。
ただの居眠り程度なら間違いなくここで起きるはずだ。
「……どうなっていやがる」
反応なし。
もたれかかったハルヒは天井を見上げるも、その瞳は閉じたまま。
涼宮ハルヒが目覚めない。
「エマージェンシー」
パタンと本を閉じた長門が発した本日最初のお言葉だった。
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