3:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:08:50.47 ID:d5CFnAaM0
別に毎日毎時毎秒、奴が騒いでいるわけではないことは分かっている。
静かな団活だって慣れ親しんだもの。しかし、今日はなにかがおかしい。
昨年の夏に感じたデジャビュのような違和感ではない。
ただ単に静かすぎる。
長考中の古泉を尻目に、団長席───ハルヒの方へ目をやる
……いない?
というわけでもなく、どうやら机に突っ伏しているらしい。
デスクトップパソコンのモニターの隙間から姿は確認できる。
居眠りか。たまにあることだ。それなら静かすぎるこの空間にも説明がいく。
パチ
「お待たせしました。あなたの番ですよ」
「ああ」
パチ
古泉の獅鷹が俺の歩兵に制圧された。
少しばかり古泉の眉尻がピクリと動いた気がしたが、そんなことはどうでもいい。
古泉に手番を回し、おもむろに立ち上がる。
こちらもそこまで興味があるわけではなかったが、団長席に足を運ぶ。
「ハルヒ」
「───」
呼びかけるも応答はない。どうやら本当に寝てるらしい。
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