9:名無しNIPPER[saga]
2024/09/07(土) 12:18:22.19 ID:d5CFnAaM0
「お約束の冗談はさておき」
「そんなお約束は存在せん」
「解決方法としては冗談抜きにあの時と同じではないかと思っています」
あの時───それはここにいる、ハルヒを除く面子なら思い当たることは同じだろう。
夜の学校、閉鎖空間、神人……そして、フロイト先生抱腹絶倒のオチまでついてる。
「……確証はあるのか?」
「原因は不明ですが、解決方法はこれしか考えられません」
「らしくないな古泉。証拠より論のお前が過去の証拠を持ち出してこようとは」
と、古泉とやり取りを交わして言ううちに2つの双眸……長門と朝比奈さんの視線が俺を見ていることに気づく。
いや、あえて気づかないフリをしている。何を思っているのか、何を言いたいのか、視線の意味を問いただし、反応を見ることさえ藪蛇だ。
「ですが、閉鎖空間こそないですが、前回と状況は類似しています。言うなれば───」
「sleeping beauty」
「わぁ……」
長門……それはディスプレイの画面の表示だけにしておいてほしかったところだ。
古泉にしろ、長門にしろ、俺が口にできないことを易々と言ってくれるぜ。
だが、まだ他の方法が見つかるかもしれん。
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