64:名無しNIPPER[saga]
2024/02/27(火) 20:37:44.00 ID:6zZX8g65O
「………!!んぅ〜!!!!!」
ネージュも気に入っているのだろう。満足ピザを口の中に放り込み、飲み込んだらすぐ次の切れ端に手を出している。
目に付いた物を片っ端から食べているようだ。今の彼女なら大食い選手権にも出れるかもしれない。
65:名無しNIPPER[saga]
2024/02/27(火) 20:38:26.86 ID:6zZX8g65O
続けてステラが手を付けたのはハチミツの甘い香りが漂うスウィートピザ。チーズの大地からこぼれ落ち、トロリと滴る黄金色のハチミツに思わず喉が鳴った。
スウィートピザを一切れ取り、具材の部分に齧り付く。チーズの持つ塩味とコクが、ハチミツの甘味を何倍にも増幅させる。
しょっぱい物と甘い物の組み合わせは最強だと誰かが言った。なるほど。その言葉には頷く他ない。
増幅されたハチミツの甘味はくどく感じる前に溢れんばかりのチーズによって相殺される。
66:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:32:35.13 ID:7RjIE8OnO
お待たせしました。書き溜めた分を投稿します。
67:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:33:05.91 ID:Cv46fw57O
【龍帝】マグニスタニア
【概要】
別名【終滅の焔】。大昔の文献に記される大陸規模の大災害【ゴエティアの火】を引き起こした張本人もとい張本龍。
これにより隆盛を極めていた古代文明【ゴエティア】は灰燼と化し、数々の悪名が世に轟くことになる。
68:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:34:26.88 ID:uUDM2m0WO
世界から光が消え失せたと錯覚してしまうような暗闇の中。灰に覆われた廃墟に、一人の人間が立っていた。
人間の顔には痛ましい傷痕が刻まれており、その上から再度火を浴びせられたような生々しい火傷が主張している。
上半身にも同様の傷がある。常人ならとっくに死に至っている重傷だ。致命傷と呼ぶべきだろう。
そんな焼死体同然の風貌を晒している人間の手には、血と肉が焦げた上で刀身にこびり付いた一本の直剣が握られている。
69:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:35:02.19 ID:uUDM2m0WO
『…最期に一つだけ問う。貴様の名を教えてくれ』
また超火力のブレスでも吐くのかと人間は身構えるも、龍の言葉に力が抜ける。
何故名前を教える必要があるのか。人間は無言で剣を向けるが、その真っ直ぐな眼差しにやがて、大きなため息を吐いた。
70:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:35:49.71 ID:wGLpvSsUO
夜が明け、また朝が来る。起床したステラは顔を洗い寝癖を手櫛で整える。
朝から最悪な気分だ。何度同じ悪夢を見ればいいのやら。ステラは不機嫌な表情で歯を磨く。
毎度毎度性懲りも無く首を刈られに来ないでほしい。その過程で否応無しに負傷するのだが、当時感じた痛みがそのまま来るのだ。バチクソに痛くて発狂したくなる。
ただでさえ故郷が燃やされる悪夢を見ているのに、追加で悪夢を増やすのは勘弁してほしい。本当に。
呪(まじな)いの類は散々試したが効果は一切無し。施術者曰く、これは本人の精神面の問題なのでこれ以上の関与は不可能だそうだ。つまり、どうしようもないということだ。
71:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:36:31.73 ID:kwfTTyKEO
undefined
72:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:37:36.69 ID:kwfTTyKEO
「うおーっ!!!本物だぁ!!!!!」
「なんでS級冒険者が鍛冶屋なんてやろうとしてんだろ」
「さあ?金なんて死ぬほどあるだろうし暇潰しなんじゃない?」
「英雄の考えてることはわかんねーな」
「先日は邪魔が入りましたが今度こそ!私とけっコケーッッッ!?!???」
73:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:38:19.76 ID:nMQ3Byb3O
ステラは落胆のため息を吐き、店に戻ろうとする。どうせ大半が興味本位で来ただけだとは思ったが、まさか全員がこれとは。
有名になるのもいい事ばかりじゃないと改めて思わされた。いっそ顔と名前を変えてしまうか。
「いやちょっとお待ちなさい!せっかく勇気を出してここまで来たのに無視を決め込むのは失礼ではありません!?まさか、麗しき私(わたくし)の美貌が目に入らなかったとでも言いますの!?」
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