72:名無しNIPPER[saga]
2024/03/03(日) 15:37:36.69 ID:kwfTTyKEO
「うおーっ!!!本物だぁ!!!!!」
「なんでS級冒険者が鍛冶屋なんてやろうとしてんだろ」
「さあ?金なんて死ぬほどあるだろうし暇潰しなんじゃない?」
「英雄の考えてることはわかんねーな」
「先日は邪魔が入りましたが今度こそ!私とけっコケーッッッ!?!???」
「だから馬鹿なことすんなってんでしょうが!キャラ崩壊が甚だしいわよ!?」
喧しい声が鼓膜を震わせる。これには上がったテンションが下がりに下がってマイナスだ。
冷やかしか。生憎、今はそういった手合いは求めていないのだが。暇な時なら相手してやってもいいが今は違う。目的があり、なんとかなれどうにかなれと地道に行動しているのだ。
まるで見世物小屋に入れられた気分だと、ステラは忌々しげに吐き捨てる。好奇の視線を浴びるのには慣れているが、今回は不快度が普段と桁違いに高かった。
チラシをせっせと作り貼ったのは働いてくれる人が欲しいからだ。冷やかし目的の馬の骨はお呼びでない。
まあ、多少の宣伝にはなったと割り切る方が精神衛生上よろしいか。ステラは母なる海のように寛大な慈悲の心を以って、彼らの罪を赦すことにした。
その高くもない命が惜しいなら笑っているうちに面接を受ける人以外はとっとと失せろ。にこやかな笑みを浮かべたステラの警告に聴衆は蜘蛛の子を散らしたように逃げ出し、先程まで人でごった返していた通りはものの数秒で閑散になった。
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