224: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:51:08.37 ID:WCbA+PmGO
みふゆの発言に、ねむが挙手する。
「そのシェルターが、家族を退避させるために使えると見込んでる。やり方次第では、
僕たちが避難の優先度をコントロールできるかもしれない」
「それは……魔法少女の能力を使う、という意味でしょうか」
225: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:54:14.83 ID:WCbA+PmGO
織莉子が内容を告げると、いろはが尋ねる。
「その頃、私たちを取り巻く状況は、どうなっていますか?」
「……余り状況はよくありませんね。クルミナルズによって、海外の都市の一つで
テロが起きています。世界は国際緊張が高まり、日本の情勢も不安定に陥って、
226: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:56:59.05 ID:WCbA+PmGO
いろはは、静香が語った霧峰村の負の歴史を伝えた。
出席者全員が表情を曇らせ、いろはの話を最後まで聞いた後、ももこが意見を述べ、やちよとみふゆ、いろはが続いた。
「魔法少女を弔って浄化システムが広がったならさ、アタシらも慰霊に参加しないか?
これも何かの縁だと思うし、顔を直接合わせる最後の機会になっちまうかもしれないし……」
227: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:16:47.84 ID:l3Wpp4NBO
連休二日目は各々が思い思いに休日を過ごし、連休三日目。
いろはは、みふゆと共に二木市へ入り、結菜の家の居間にいた。
結菜は、二人の来訪前日に概要を聞いて、事前に人払いを済ませていた。
エミリー休憩所での会合と同じく、いろはが主催、みふゆが副主催となり、
228: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:26:32.16 ID:l3Wpp4NBO
「死んだ魔法少女は行方不明扱いで、神隠しや失踪、はたまた集団自殺やら、そういうことは騒がれた。
他にも憶測が色々と立てられてはいるけど、魔法少女の存在が暴かれることには繋がっていない。
色々話したけど、二木市に魔法少女の存在を知る一般人はいないと思うわ」
「そうでしたか……」
「それはそうと……今回の話、難易度は高いけど、今は時期が時期だから、ある意味好機かもしれない」
229: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:29:53.66 ID:l3Wpp4NBO
230: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:33:21.85 ID:l3Wpp4NBO
その後、W−1は順調に進み、時期を見計らってW−2も開始。
用意が整う今日までの間、世界各地の魔女殲滅は完了に向かいつつあった。
今この瞬間も、他の魔法少女たちは国内、海外で戦いを続け、クリミナルズとの決戦に向けて連携も取っている。
鏡の魔女が最後の魔女となり、殲滅する日も近づいていた。
231: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:36:13.35 ID:l3Wpp4NBO
「鶴乃さん……」
「ごめんね。一緒にういちゃんの成長を見届けられなくって……。ういちゃんが魔法少女最後の世代の、最後のリーダーだ」
「そんなこと言われると、責任重大だな……」
「ういちゃんなら、きっとできるから大丈夫!結果は未来で聞かせてもらうよ。頑張って!!」
「鶴乃、未来のことを押し付けちまうことになって、本当にごめんな……」
232: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:38:05.61 ID:l3Wpp4NBO
そこへ、灯花が声をかけてくる。
「みんな。こっちは用意が出来たよ。あとは……」
「分かった。……それじゃあ、みんな。私たちは……」
「|もう……行くね。みんな、きっと元気で……|」
233: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/22(木) 00:40:50.54 ID:l3Wpp4NBO
書き溜めた分は以上です。
現代編はここで区切りとなり、次回再開時は未来編を投下予定。
現代に残ったいろはたちの戦いは、アナザーストーリー的に合間を見て投下予定。
書き溜めるため、再開は当分先となります。
234:保守[保守]
2022/09/28(水) 23:51:33.53 ID:cUhcNifHO
保守
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