224: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:51:08.37 ID:WCbA+PmGO
みふゆの発言に、ねむが挙手する。
「そのシェルターが、家族を退避させるために使えると見込んでる。やり方次第では、
僕たちが避難の優先度をコントロールできるかもしれない」
「それは……魔法少女の能力を使う、という意味でしょうか」
「いざという時はそうなる。だが、僕たちには政界に繋がる人脈がある。出来る限り、
魔法少女の能力に頼らない方法で、僕たちに有利になるよう動くつもりだよ」
「わたくしたちからは、これくらいかなにゃー。お姉さまからは何かある?」
「私からはもうないよ。シェルターの件は…これも、灯花ちゃんたちが頼りだね。
クリミナルズについては、さっきも話した通り。皆さんからはなにかありますか?」
全員が特にないことから、議題は次に移った。
「最後は、常盤ななかさんたちと接触後の方針です。常盤さんたちが私たちに
接触してくる時期は不明です、現状を顧みるに、W−1、W−2の進行中の
可能性が高いと思います。それまでに私たちは、国内の魔法少女だけでなく、
海外の魔法少女とも連携をとり、常盤さんたちと情報交換できるようにする。
その後、クリミナルズへの対応方法を改めて策定する。以上が私の意見です。
皆さんからは何かありますか?」
それを聞いて、ももこが挙手して難しい顔をする。
「現状、出来ることって本当に限られてるし、いろはちゃんが今言った内容が全部じゃないかな」
「レナも同じ意見。あらゆる状況に対する備えなんて無理だし」
レナの発言に、やちよが挙手する。
「織莉子さんの予知能力がもう少し安定すれば、もっと具体的なことが出来ると思うのだけど。今はどんな感じかしら?」
やちよの疑問に、織莉子が答える。
「クリミナルズのテロは、対象となる範囲が広すぎるため、予知が難しいです。
ですが、常盤さんたちとの接触時期なら、ある程度は予知できると思います」
「それじゃ、この場で予知してもらうことはできる?」
「やってみます……」
織莉子の予知能力はさらに安定し、対象の規模・範囲が絞られ、時期が近いほど、
視える未来と内容が鮮明になるようになっていた。織莉子が予知に集中して数分後、
目を開けた織莉子は、常盤ななか一派との接触時期を告げた。
「……新年を迎えた二ヵ月後、最初の週です」
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