217: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:23:38.11 ID:WCbA+PmGO
いろはのあとに桜子が続く。
「|とはいえ、情報の周知にも限界はある。SNSによる周知だけで、すべての魔法少女が
浄化システムの存在に気付けるとは限らない。それに、街を訪れた理由の説明だけで、
相手の信用を得られるとも言い切れない|」
218: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:33:15.05 ID:WCbA+PmGO
「続いて、ももこさん、レナちゃん、かえでちゃんへのW−3の存在公開です」
「鶴乃たちを未来に送るって、レナ達に納得できるように話してよね」
いろはがW−3の説明で行ったのは、コールドスリープマシンの開発と、それにまつわる
今日までの困難の数々、そして鶴乃たちが要員として選定された理由だった。ねむが以前、
219: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:34:51.77 ID:WCbA+PmGO
レナとかえでを見かねて、ねむが割って入り、灯花が続く。
「二人とも悪いけど、言い争うのはよしてくれるかな。水波レナの言う通り、志願者が
現れたら要員は変わっていたかもしれない。だけど、記憶読み取りのことを考慮して、
広く周知するわけにはいかなかったんだよ」
220: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:36:47.17 ID:WCbA+PmGO
そこへ、ねむと灯花が続き、やちよが返事をした。
「いろはお姉さんの懸念は、僕たちがマギウスだった頃、ミラーズのコピーを
フェントホープに、迎撃翌要員として連れ込んだことが理由かな」
「あの時は、お姉さまたちのコピーを、お姉さまたちに引き合わせたんだよね」
221: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:39:18.67 ID:WCbA+PmGO
「それと、すみません。思い出したのですが、十七夜さんと以前、ミラーズに関わる
話をしたことがありました。フェントホープで十七夜さんが、自分自身のコピーと
出会った時、『コピーだから能力を真似るのは難しい』からと、十七夜さんの心を
読んでこなかったそうです」
「それじゃあ、アリナのコピーは固有魔法は持ってないんじゃないかな?」
222: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:44:57.89 ID:WCbA+PmGO
そこへ、桜子がいろはに意見し、織莉子、キリカが続いた。
「|神浜と他陣営の魔法少女、全員を確認するのは現実的じゃないかもしれない。だけど、
今ここにいるみんななら話は別。この中にコピーが紛れているか確認するくらいなら、
手間ではないはず|」
223: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:48:50.87 ID:WCbA+PmGO
その後、織莉子、ももこ、みふゆが続く。
「私たちの周囲では不穏な動きはありませんが、これでは時間の問題ですね」
「寧ろ、その頃には手遅れかもしれないな。湯国は実効支配されてるんだっけ。
こっちから向こうに乗り込んで、叩いてもいいんじゃないか?」
224: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:51:08.37 ID:WCbA+PmGO
みふゆの発言に、ねむが挙手する。
「そのシェルターが、家族を退避させるために使えると見込んでる。やり方次第では、
僕たちが避難の優先度をコントロールできるかもしれない」
「それは……魔法少女の能力を使う、という意味でしょうか」
225: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:54:14.83 ID:WCbA+PmGO
織莉子が内容を告げると、いろはが尋ねる。
「その頃、私たちを取り巻く状況は、どうなっていますか?」
「……余り状況はよくありませんね。クルミナルズによって、海外の都市の一つで
テロが起きています。世界は国際緊張が高まり、日本の情勢も不安定に陥って、
226: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:56:59.05 ID:WCbA+PmGO
いろはは、静香が語った霧峰村の負の歴史を伝えた。
出席者全員が表情を曇らせ、いろはの話を最後まで聞いた後、ももこが意見を述べ、やちよとみふゆ、いろはが続いた。
「魔法少女を弔って浄化システムが広がったならさ、アタシらも慰霊に参加しないか?
これも何かの縁だと思うし、顔を直接合わせる最後の機会になっちまうかもしれないし……」
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