217: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:23:38.11 ID:WCbA+PmGO
いろはのあとに桜子が続く。
「|とはいえ、情報の周知にも限界はある。SNSによる周知だけで、すべての魔法少女が
浄化システムの存在に気付けるとは限らない。それに、街を訪れた理由の説明だけで、
相手の信用を得られるとも言い切れない|」
桜子をフォローするように、いろはが発言する。
「他の街で魔女殲滅時に得られるグリーフシードは、すべて相手側に譲ります。
その際、ドッペルの説明を織り交ぜます。これで少しは相手の警戒を解いて、
私たちに敵意はないことの、証明となることを相手に期待します」
いろはのあとに、ねむが続く。
「相手に期待?何を根拠に言える?と思うかもしれない。だけど、魔法少女だけでなく、
人類が紡いできた歴史の選択に、根拠があると思うかい?遥か太古から今日まで、
歴史が辿った道筋に関して、見出だせる根拠なんて、後付けの結果論でしかない。
所詮はその時の運、数多ある選択肢の中から、偶然選ばれた道筋の積み重ね。
それこそが、僕たちの知る歴史だ」
織莉子がねむに答える。
「それこそが私たちの知る魔法少女…いえ、人類の歴史でもあり、いろはさんの方針もまた
その一つとなる、ということですか。結論としては、最終的にはその場、その時に応じた
対応を取らざるを得ない、と言うことでしょうか」
そこに灯花が割り込み、いろはが続く。
「そーいうことになるね。W−1、W−2の前倒しに関係することはこんなところだにゃー」
「何か気になる点はありますか?」
これ以上話すことはないと全員から答えがあり、議題は次に移った。
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