216: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:18:27.01 ID:WCbA+PmGO
いろはの言葉を聞いて織莉子が返事をする。
「いろはさんの仰る通りでしょう。二木市以外でも神浜を快く思わない魔法少女がいる。
各々が取り巻く環境や事情で、神浜市に乗り込んでは来なかっただけで、機会があれば
報復を試みようとする魔法少女がいてもおかしくない」
それを聞いてフェリシアが言葉を発する。
「そういや、オレたちのところに復讐目的で来たのって、プロミストブラッドだけだよな。
同じこと考えてる連中って、他にもいそうだけど来なかったぜ」
キリカが挙手し、フェリシアの発言に返事をする。
「ワルプルギスの夜が関係してるんじゃないかな」
「あの大魔女が?」
「伝説の大魔女を倒した魔法少女が、この街には大勢いる。実力差を考えて、態々喧嘩を
吹っかけてこなかったんじゃない。仮に喧嘩を売る側に実力者がいて、そいつが神浜の
魔法少女全員を、相手にしようとしたとしても、グリーフシードがもたないだろう」
キリカの発言にやちよが答える。
「復讐を考えてもキリカさんの言う通りか、復讐までは考えなかっとしても、
神浜の魔法少女を快く思っていない、他の街の魔法少女はいるでしょうね。
そこをいくと、二木市の魔法少女の覚悟は、強いものだったと言える」
そこで麦茶を一口飲んで、やちよは言葉を続けた。
「私たちは、あくまでも魔女の殲滅を目的に、他の街に移動しようとしているだけよ。
でも、その街の魔法少女がからすれば、余所の街から魔法少女が乗り込んでくるのと
同じでしょうね。その街の魔法少女の代表者と接触して、事情を説明するべきだわ。
相手が信用してくれればそれでよし。駄目なら……他の街へ行くしかない」
そこへ、いろはが続く。
「事前に打てるせめてもの手として、魔法少女同士のネットワークを通じて、浄化システムの
存在と、浄化システムが広がっていることを周知しています。また、他陣営含め、私たちの
存在も周知しています。主にSNSを通じてですが、ネット環境に困らないところであれば、
既に他の街にも情報が広がっていると思います」
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