【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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218: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/09/21(水) 23:33:15.05 ID:WCbA+PmGO
「続いて、ももこさん、レナちゃん、かえでちゃんへのW−3の存在公開です」
「鶴乃たちを未来に送るって、レナ達に納得できるように話してよね」

いろはがW−3の説明で行ったのは、コールドスリープマシンの開発と、それにまつわる
今日までの困難の数々、そして鶴乃たちが要員として選定された理由だった。ねむが以前、
説明した内容がほとんどだったが、選定された理由の説明に入ろうとしたとき、いろはの
代わりにねむが説明を行った。

ねむの説明は、以前いろはが選定理由を尋ねた際、他言無用を約束させた内容だった。
鶴乃、さな、桜子は表情を曇らせたが、何も言わずに話を最後まで聞くと、ももこが口を開いた。

「家族との関係性まで考慮したことは分かった。でもさ、鶴乃たちは本当に納得してるのか?」
「ももこ。私たちも考え抜いた末にオーケーしたんだ。決心がつくまで時間はかかったよ。
 自分が百年後に送られるなんて言われて、実感なんか沸かなかったし」
「目を覚ました先で、自分が知る人が二人しかいない。でも、私たちがやらなかったら、
 他の人がやることになるでしょう。その人に、私たちと同じ思いはさせたくなかった。
 それに……これは私から皆さんへの、恩返しでもあります」
「|いろはたちと一緒に居られなくなるは、私も辛い。みんなの成長を見守りたかった。
  大人になったみんなと、今を昔話として語れる日を迎えたかった。だけど……だけど、
  私たちがやらなかったら、みんなのこれまでの戦いが水泡に帰してしまう|」
「魔法少女の夜明けのために戦い続けた日々が、無駄じゃなかった、意味がある戦いだった。
 ……その証明をするために、私は未来に渡ることにしたんだよ」
「そうだったのか……。無理してるとか、そんなわけじゃなさそうだな」
「レナは無理矢理やらされてるかと思ったわ……」
「三人が納得して……決めたことなら……何も言えることはない……よね……」

三人の様子を見て、やちよがももこに声をかける。

「W−3のことで聞きたいことは何かある?」
「いや。十分説明してもらったし、聞きたいことはないよ」
「志願者がもし現れたら、別の人が選ばれた可能性はあるの?
 例えばレナが未来に行くって言ったとしたら?」
「もしレナちゃんが未来に行ったとしても、耐えられなくてもたないんじゃないかな……」
「なんですって!?」


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